「Coffee Lake-S」の品不足は改善、「Ryzen」などAMD全体に強い品薄感

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「Coffee Lake-S」の品不足は改善、「Ryzen」などAMD全体に強い品薄感

　一部品切れが続いていた「Coffee Lake-S」は、12月30日の調査で発売済み6機種の店頭在庫を確認。年明けから在庫店数が徐々に増え、品不足がかなり改善された。

　1月20日時点の最安値を見ると、最上位のCore i7-8700Kは特価終了で前回比1,210円高の税込45,900円に上昇したが、長く品切れだったCore i7-8700は発売当初より安い税込38,850円、Core i5-8600Kは前回比1,110円安の税込32,370円に下落している。Core i5-8400は税込23,479円でほぼ横ばい、Core i3も値動きは小幅だ。

　「Kaby Lake-S」は、Core i7-7700Kの平均価格が3,977円(11.2％)も上がっているが、これは昨秋から広く行われていた特売が終わりつつあるためだ。それでも調査時点で税込35,370円のショップがあり、最安値はそれほど変わっていない。7700K以外は在庫ショップ数が減っており、価格も上昇傾向。特にCore i3は安値を付けていたショップの品切れで、一気に数千円規模の値上がりになっている。

Coffee Lake-Sの価格表。在庫状況は改善しつつある

AMD CPUの価格表。いくつかのモデルで「SOLD OUT」や「在庫確認します」の文字が見受けられる

　このほか目に付いたのは、最上級PC向け「Skylake-X/XE」の在庫ショップ数が年末年始に一時減少したことだ。14万円前後もするCore i9-7920Xが品切れ近い状態になり、最安値が1万円ほど上がっていた。20日時点ではいずれも再入荷し、普段の価格に戻っているので、1ヶ月おきの一覧表には現れないが、毎週秋葉原を歩いていると、こんな突発的事象にも遭遇する。

　AMDもまた、「Ryzen Threadripper」最上位の1950Xが年末から品薄。ただし、最安値は少し下がり、5週間ぶりに13万円を切った。1920Xと1900Xには動きがないが、上位機種が人気を呼ぶのはIntel同様と見える。「Ryzen 7/5/3」は、Ryzen 7 1800Xが最安値51,818円（税込）に対して中心価格帯は57,000円前後、1700Xは39,000円台のショップ在庫が消えて44,000円前後に上昇といった調子で、大幅特価などの有無に引き続き注意したい。

　気になるのは、AMD全体に漂う品薄感だ。25,000円前後と手頃な「Ryzen 5 1600」はその顕著な例で、年末に在庫ショップ数が突然減り始め、価格も約千円上昇。1月13日に敢えなく品切れとなった。20日には再入荷したが、同様の急変が「Ryzen」だけでなく、Socket AM4対応APU「Bristol Ridge」のA12-9800E/A10-9700Eにまで見られる。「今度はAMDにしよう」とショップへ足を運びながら、期待通りの買い物ができなかった向きもあるのではないだろうか。