6TB HDDが先月比4.5千円安で約1万4千円に急落、4TB HDDはついに8千円割れを記録

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Seagateと東芝の6TBが14,000円前後に急落、4TBは8,000円を割る大幅特価に

　Seagate BarraCudaの3～8TBが、3月10日調査時に各容量の最安記録を揃って更新。20年以上にわたり秋葉原のPCパーツ価格を追ってきた筆者にとっても異例の出来事だ。

　特に下落が激しかったのは、6TBのST6000DM003。前回調査時の2月17日に税込20,980円だったのが、24日に税込19,980円、3月3日に税込18,981円と続落し、10日には税込13,824円(2.30円/GB)に急落した。特価扱いではあるが、複数ショップで継続的に見られるため、もはや通常価格の感覚である。

　話はこれで終わらない。今回調査日の24日に、東芝MD05ACA600が税込14,040円で追いすがってきたのだ。しかも飛び抜けた特価というわけではなく、次点のショップは税込14,980円。22,000～24,000円前後で販売されているWesternDigitalやHGSTを尻目に、Seagateと東芝が価格破壊に走ったようなもので、6TBに割高感を持っていた向きも瞠目したことだろう。

6TB HDDは限定特価品が税込13,824円に

4TB HDDも特価品が8千円割れを記録

7mm厚で2TBの2.5インチHDD「WesternDigital WD20SPZX」

　より大容量の8TBも、17日にST8000DM004が税込21,816円(2.73円/GB)を記録。24日調査時には税込21,850円と若干戻したが、それでも5週間前から2,130円下がっている。東芝MD05ACA800は税込23,976円で、こちらは昨秋からほとんど動きがない。

　4TBはST4000DM004がとうとう8,000円を割った。まず3日に税込7,980円(2.00円/GB)で限定50台が特売されたものの、この日は調査時点で品切れ。翌週の10日に同価格で在庫を確認でき、17日に税込8,900円へ上昇したが、24日には限定100台が再び税込7,980円で出てきた。

　3TBはST3000DM007が10日に税込5,980円(1.99円/GB)を付けており、2016年10月29日のWD30EZRZ(税込5,994円)以来、2度目の6,000円割れ。ただし、容量単価の2円割れについては、四捨五入の計算上、今回へ持ち越した形だ。

　ちなみに、10倍の20円割れは2007年9月15日のSamsung HD501LJ(500GB・9,990円)。実に10年越しの一桁更新となった一因は、2011年秋のタイ水害に端を発するHDD暴騰に求められよう。さらに遡ると、100倍の200円割れは2001年10月27日のSamsung SV6004H(60GB・9,980円)、1,000倍の2,000円割れは1999年2月20日のMaxtor 91020D6(10.2GB・19,580円)という記録が残っている。

　NAS向けは、Seagate IronWolfの4TBが複数ショップで特価販売され、最安値が前回比3,000円安の税込11,980円となったのが目立つ。1GBあたり3.00円という数字は、同容量のデスクトップPC向けHDDと比べれば大きいが、NAS向けとしては相当安価だ。

　2.5インチでは、WesternDigital WD20SPZXが販売開始された。本体7mm厚の薄型で、スピンドル回転数は5,400rpm、キャッシュメモリ容量は128MB。24日調査時の最安値は税込9,980円となっている。