Intel/AMDともに上位CPUが値下がり、「Ryzen Threadripper」は一部で最大3万円以上の急落

・相場月報記事一覧ページ

AMDの「Ryzen Threadripper」が最大3万円以上の急落、Intelの「Core X」も値下がりが目に付く

　AMDの最上級PC向け「Ryzen Threadripper」が急落。2970WXの最安値が前回比33,258円安の税込116,300円となったのをはじめ、2950Xが同7,410円安の税込99,470円、2920Xが同11,900円安の税込65,780円に下がった。ただし、大幅値下げを実施したのは一部のショップのみで、中心価格帯は2970WXが税込150,000円前後、2950Xが税込107,000円前後、2920Xが税込77,700円前後だ。

　高性能PC向け「Ryzen 7/5」も、Ryzen 7 2700が前回比1,134円安の税込29,462円に下がるなど、全体的に下落。在庫ショップ数は少ないが、「Wraith Max Cooler」同梱版は2700が同1,296円安の税込33,242円、2600Xが同1,080円安の税込23,738円に下がっており、通常版との差額はそれぞれ3,780円、1,598円となっている。

Ryzen Threadripper 2970WXなどが一部のショップで急落

Ryzen 7/5が全体的に下落(写真の価格は税抜き表記)

　Intelは、「Coffee Lake Refresh-S」のGPU非搭載版が増加。まず3月下旬に8コア/16スレッドのCore i9-9900KF(3.6GHz/ターボ時最大5GHz)、8コアのCore i7-9700KF(3.6GHz/4.9GHz)、6コアのCore i5-9600KF(3.7GHz/4.6GHz)が、4月中旬に4コアのCore i3-9350KF(4GHz/4.6GHz)が発売された。4機種とも内部倍率固定解除の「K」付きで、Coreシリーズ第9世代で初となるCore i3はターボブースト機能搭載だ。

　価格(最安値)は9900KFが税込65,664円、9700KFが税込49,464円、9600KFが税込32,572円、9350KFが税込22,971円。発売済みのCore i5-9400F(2.9GHz/4.1GHz)が前回比590円安の税込21,280円に下がったためもあり、最下位の9350KFは最安値、平均とも9400Fより高めだ。20日(土)調査時には9700KFのバルク品が出回りはじめ、リテールパッケージ品との差額は1,966円となっている。

GPU非搭載版Core i9/i7/i5

Core i3-9350KF

「Core X」上位機種の値下がりが目に付く

　値動きの面では、Core i9-9900XEが前回比6,080円安の税込229,720円、9960Xが2,470円安の税込207,320円となるなど、「Core X」上位機種の値下がりが目に付く。

　このほか、Core i9-9900Kが前回比2,860円安の税込62,940円に下落。9900Kのバルク品は4月に入って一時品切れになっていたが再入荷し、最安値が前回比240円安の税込59,970円に下がった。一方、Core i7-9700Kは前回調査で50,000円を切っていたショップが品切れになり、前回比1,822円高の51,480円に上がっている。現時点でIntel最安のCeleron G4900は、在庫ショップ数が少ないものの、AMD最下位のAthlon 200GEより520円安い税込5,400円で販売中だ。