WD製20TB HDDが6万円台前半へ急落、大容量品を中心にHDDは値下がりモデルが増加 [相場調査 6月第4週号]

・相場調査記事一覧ページ

WD製20TBが6万円台前半へ急落、大容量品の値下がりが引き続き目立つ

　WesternDigitalの20TBモデルが一部ショップで大幅特価。「WD Red Pro」WD201KFGXが前回比23,820円安の63,980円、「WD Gold」WD201KRYZが16,600円安の64,980円を付け、前者は20TBの過去最安だ。どちらも回転数7,200rpmで、キャッシュメモリを512MB搭載している。

　また、WesternDigital「Ultrastar」WUH722020ALE6L4も6,320円安の81,480円に急落。前回調査で20TBクラスの最安だったSeagate「IronWolf Pro」ST20000NE000は、2,200円高の81,400円に上昇した。

　18TBクラスは、東芝「MN09ACA18T」が6,700円安の49,800円で、3週間ぶりの5万円割れ。同製品の2台組(合計36TB)も13,000円安の98,800円に下がった。「WD Gold」WD181KRYZは8,020円安の65,780円だが、上述した20TBのほうが安い。

20TBの2製品が6万円台に急落

東芝製18TB HDDの「MN09ACA18T」が再び5万円割れ

　そのほかのNAS向け製品では、東芝MNシリーズの値下がりが目立ち、MN07ACA12T(12TB)が1,000円安の28,800円、MN08ADA800(8TB)が1,000円安の18,800円、MN08ADA600(6TB)が1,300円安の14,980円、MN08ADA400E(4TB)が500円安の12,480円など。2台組も、16TB×2台(合計32TB)が2,000円安の78,800円、12TB×2台(24TB)が2,000円安の56,800円、8TB×2台(16TB)が3,090円安の36,400円に下がった。

　Seagate「IronWolf」は、ST12000VN0008(12TB)が5,820円安の30,980円、ST8000VN004(8TB)が1,320円安の23,980円に下落。どちらも5月28日調査時の価格へ戻っている。ただし、「IronWolf」の1～6TBは平均1.0～2.2％の上昇傾向だ。

　WesternDigital「WD Red Plus」はWD140EFGX(14TB)が2,280円安の41,800円に下がり、こちらも5月28日時点の価格と同額に。一方でWD120EFBX(12TB)が1,010円高の36,980円、WD101EFBX(10TB)が1,834円高の31,980円、WD60EFZX(6TB)が1,282円高の18,260円と、値上がりの動きも見られた。

「WD Red」の14TBモデル「WD140EFFX」が40,018円で再入荷

　変わったところでは、以前「WD Red」として出ていたWD140EFFX(14TB)が一部ショップに再入荷。2019年11月の発売時は62,800円だったが、今回調査の6月18日時点では40,018円で販売中だ。記録方式はCMRで、現行のWD140EFGXが回転数7,200rpmなのに対し、WD140EFFXは5,400rpmとなっている。

　デスクトップPC向けでは、WesternDigital「WD Blue」WD80EAZZ(8TB)が990円安の12,980円(1GB単価1.62円)に下落。平均の下げ幅も689円(4.7％)と比較的大きい。同容量のSeagate「BarraCuda」ST8000DM004は13,280円で横ばいだ。

　6TBクラスは、WD60EZAZが700円高の9,980円(1GB単価1.66円)に上がり、特価販売するショップも減少。既に1万円を超えているST6000DM003(10,380円)を追うように、WDまで上昇したのが気になる。東芝DT02ABA600は600円安の11,280円と逆に下落傾向だが、中心価格帯は12,000円前後でWDやSeagateより高い。

WD Blueの8TB HDD「WD80EAZZ」が12,980円に下がるも、6TBクラスは上昇傾向

WD、Seagateとも、6TB HDDは値上がりとともに特価品のリストからは消えている。

　4TBクラスは、ST4000DM004が1,380円安の6,980円(1GB単価1.75円)で特売。WD40EZAZは8,280円、DT02ABA400は220円高の8,360円となっている。中心はどれも8,000円台前半から半ばくらいだ。