WD Blue HDD 8TBが一時11,480円に、大容量HDDは横ばいか小幅な値上がり [相場調査 7月第2週号]

・相場調査記事一覧ページ

WD製8TBが一時11,480円で特売されるも、大容量品は上昇傾向が目に付く

　WesternDigital「WD Blue」WD80EAZZ(8TB)が6月25日に11,480円(1GB単価1.44円)を付けたが、調査時点で完売。同シリーズで残っていた特価品はWD60EZAZ(6TB)とWD40EZAZ(4TB)で、それぞれ8,480円(1.41円)、6,980円(1.75円)だった。

　7月2日時点の最安値は、WD80EAZZが前回比990円高の13,970円、WD60EZAZが横ばいの9,980円、WD40EZAZが93円高の8,373円。このうち8TBは、前回(6月18日)から平均832円(5.9％)上昇し、在庫ショップ数も減っている。

　4～8TBの容量帯で最も安価なのはSeagate「BarraCuda」で、ST8000DM004(8TB)が800円安の12,480円(1GB単価1.56円)、ST6000DM003(6TB)が900円安の9,480円(1.58円)、ST4000DM004(4TB)が500円高の7,480円(1.87円)。Seagate製6TBが調査時点で1万円を切っていたのは7週間ぶりで、8TBと6TBは平均の値下がり率が4％台とやや大きい。

6月25日はWesternDigital WD Blue 8TBが11,480円など大幅特売に

Seagate ST6000DM003が7週間ぶりに1万円割れ

東芝 MN08ACA16Tが4万円割れ

　大容量品は、東芝 MN08ACA16T(16TB)が1,000円安の39,800円で、16TBクラスの最安。16TBが4万円以下となるのは3月上旬以来だ。WesternDigital「Ultrastar」WUH721816ALE6L4(16TB)も2,520円安の40,280円に迫っている。

　NAS向けとして最も広く見掛ける「WD Red Plus」は、WD101EFBX(10TB)が1,834円安の特価30,146円に下落。一方、安値のショップで品切れが起きたため、WD140EFGX(14TB)が2,280円高の44,080円に上がった。

　ほかにもWD80EFZZ(8TB)が600円高の23,980円、WD40EFZX(4TB)が1,600円高の14,880円と、「WD Red Plus」はシリーズ全体として上昇傾向。記録方式にSMRを採用する「WD Red」も、WD40EFAX(4TB)が700円高の12,980円となるなど値上がりしている。

　前回調査時に急落した20TBクラスは、「WD Gold」WD201KRYZの74,500円(前回比9,520円高)が最安。「WD Red Pro」WD201KFGXが83,600円(前回比19,620円高)、Seagate「IronWolf Pro」ST20000NE000も83,600円(前回比2,200円高)と値上がりする格好となった。前回調査では、WD201KFGXが63,980円、WD201KRYZが64,980円と大幅特価だったが、6月25日に前者が、7月2日に後者が売り切れていた。