HDDは全体的に値上がり、NAS向けなどの一部は安値店の品切れで1.6万円以上急騰の例も [相場調査 10月第5週号]

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全体的に値上がりの動きが目立ち、最安値の品切れで1.6万円以上の急騰も

　大容量品を中心としつつも、全体的に値上がりの動き。とりわけNAS向けなどの高機能製品では、これまで安値を付けていたショップの品切れによる影響が大きい。

　20TBは、唯一7万円を切っていたWestern Digital「Ultrastar」WUH722020ALE6L4が品切れ。次点のSeagate「IronWolf Pro」ST20000NE000が最安となったが、こちらも1,880円高の85,480円に上昇しており、20TBクラスは前回調査から合計16,400円高くなった。

　シリーズで見ると、Western Digital「WD Red Plus」が全体的に値上がり。特にWD140EFGX(14TB)は、42,980円で販売していたショップが品切れになったため、16,820円高の59,800円へと急騰した格好だ。

　18TBの最安は東芝MG09ACA18TE(18TB)で、前回比1,800円高の49,780円。次点のMN09ACA18Tは52,800円で変わらないが、在庫ショップ数が減っており品薄だ。ほかに、「IronWolf Pro」ST12000NE0008(12TB)が1,980円高の43,780円となっている。

「WD Red Plus」14TBをはじめ、在庫切れのラベルが目立つ

大容量品を中心に品切れが多い

　それでも、Seagate「IronWolf」ST12000VN0008(12TB)が2,520円安の35,980円、Western Digital「WD Red Plus」WD60EFZX(6TB)が820円安の18,980円など、下落や特価も少々。当初10万円を超えていた「Ultrastar」WUH722222ALE6L4(22TB)も、4,820円安の99,980円に下がった。

　デスクトップPC向けでは、Western Digital「WD Blue」WD80EAZZ(8TB)が一部で下落し、1,001円安の12,980円(1GB単価1.62円)となったのが目に付く。WD80EAZZは8月20日調査時に11,980円だったが、その後は14,000円前後で推移しており、2ヶ月ぶりの安値だ。

　もっとも、「WD Blue」で最安値が下がったのは、この8TBのみ。WD40EZAZ(4TB)が500円高の8,980円で平均534円(6.0％)上昇するなど、全体として値上がり傾向が強い。

　Seagate「BarraCuda」ST8000DM004(8TB)も12,980円で、上述のWD80EAZZと同額だが、こちらは前回比200円上がっており、平均価格も489円(3.6％)上昇。ST8000DM004と言えば、7月中旬には10,980円で特売されていたのをご記憶の向きもあろう。「BarraCuda」は8TB以外も平均2～4％台の値上がり傾向だ。

東芝MDシリーズが高騰

Western Digital「WD Blue」の8TB(WD80EAZZ)の特価品が今回値下がりで目立った数少ないHDDだ。

　スピンドル回転数7,200rpmの東芝「MD」は、MD06ACA10T(10TB)が2,900円高の29,700円、MD04ACA600(6TB)が2,720円高の17,600円と、一気に3,000円近く上昇。MD04ACA400(4TB)も特価が終了し、2,720円高の13,200円に戻った。