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ノートPCやミニPCのインターフェース不足を「USBドック」でスマートに解決する!

USBに映像出力、LAN――M.2搭載まで、気になるアイテム12選 text by 石川 ひさよし

本稿では、Amazon.co.jpや楽天で購入できるオススメ製品をテーマ別にまとめてお届けします。PCパーツからガジェット、生活に役立つ便利グッズまで、季節や世間の話題などを見ながら幅広く紹介するので、製品探しや買い物の参考にしてみてください。

 PCの長所のひとつとして“拡張性”が挙げられますが、モバイルノートPCのようにサイズの限られたPCでは、USB Type-Cが2基しか搭載されていないという場合もあります。このようなPCで「あれをつないだりこれを使ったりしたい!」というときに便利なのがUSBハブを介した拡張です。さらに、このUSBハブにプラスアルファの機能、たとえばモニター出力や有線LANなどが盛り込まれた「USB接続のドッキングステーション(USBドック)」であれば、その便利さはさらに広がります。

 USBドックの目玉はカバーするインターフェースの種類や数ですが、サイズや形状も多種多様で、大きく“モバイル向け”と“据え置き用”に分けられます。今回は、モバイル向けと据え置き用の注目製品、さらには、これらの特徴を持ちつつ特にユニークな機能も備えたものを紹介していきます。

小型軽量でシンプルなモバイル向け

 まずはモバイル向きのモデルから紹介していきましょう。USBハブ+αの部分はHDMIやLAN、microSD/SDメモリーカードスロットなど、利用頻度が高いものが中心です。可搬性重視でサイズを抑えた結果、機能は若干絞られていますが、その分価格は2,000~5,000円のものが中心で比較的導入しやすいのが魅力です。

 USBドック選びでチェックしておきたいスペック項目を挙げておきましょう。まずHDMIなど映像出力。4K対応をアピールする製品が多いですが、4K/30Hzまでのものもあります。4K未満の解像度は60Hz対応ですが、4K接続で60Hzを利用したい場合は、4K/60Hzの表記を確認しましょう。

 次にUSB PDパススルー。「USB PD ○W」とあった場合、そのワット数が(USB PD充電器からの)入力なのか、(PCに供給できる)出力なのか確認しましょう。USBドック自体も電力を消費するため、入力から15W前後引かれて出力されます。たとえば、手持ちのPCが90WでUSB PD充電器も90Wの場合、USBドックのUSB PDパススルーを介すと、15W引かれた75WしかPCに供給できなくなり、電力不足になる可能性があるので注意が必要です。

 バッファロー「LUD-U3-CU101BK/N」は、PCとUSB 5Gbpsで接続し(USB Type-A、直付けケーブル)、本体にUSB 5Gbps(Type-A)×2基と1GbEを備えたモデルです。USBハブ機能を備えたUSB-LANアダプターといったイメージです。HDMIはまだ比較的搭載しているケースが多いので、省かれがちな有線LANさえ使えればOKといった方には手頃なモデルです。

 同じバッファローでも多機能モデルがこちら。「LUD-U3-CGCBK/N」は、PCとUSB 5Gbps(Type-C、直付けケーブル)で接続し、本体にUSB Type-A、Type-C×2、HDMI(4K/30Hz)、microSD/SDメモリーカードスロット、1GbEを備えたモデルです。USB PDは、最大100W入力、最大85W出力に対応しています。

 エレコム「DST-C16SV/EC」は、かばんの中のちょっとしたスペースにも収まりのよいスティック形状のUSBドックです。PCとはUSB 5Gbps(USB Type-C、直付けケーブル)で接続し、本体にUSB Type-A×2、HDMI(4K/30Hz)、microSD/SDメモリーカードスロットを備えています。

 エレコム「DST-W01」は、PCとUSB 5Gbps(Type-C)で接続し、本体にUSB Type-C×2(1基はUSB PD入力に対応)、USB Type-A×2、HDMI(4K/30Hz)を備えたモデルです。USB PDは、最大100W入力、最大85W出力に対応しています。カードスロットなしのシンプルな製品です。

 サンワダイレクト「400-HUBCP37BK」は、PCとUSB 5Gbps(Type-C)で接続し、本体にUSB Type-C×2(1基はUSB PD入力専用でデータ非対応)、USB Type-A×2、HDMI(4K/30Hz)を備えたモデルです。USB PDは最大100W入力、最大90W出力に対応しています。ここまで紹介してきた100W入力対応モデルを上回る90W出力対応は大きな目玉と言えるでしょう。

ちょっと希少なDP Alt Modeパススルー対応ドック

 USBドックの映像出力は、USB Type-CのDisplayPort Alt Mode(以降、DP Alt Mode)を利用しているものが多数あります。しかし、多くの製品ではこれをHDMIやDisplayPortに変換して出力しており、DP Alt ModeでそのままUSB Type-Cを介してUSBドックの先にパススルー出力するという製品は意外に希少です。

 DP Alt Modeのパススルー出力に対応している場合、1本のケーブル接続で同時にUSB PDでのパススルー充電も可能になるため、「USB PD対応のモニターから給電してもらいながら映像を出力する」という使い方が可能になります。モバイルPCだけでなく、スマホやタブレットでも重宝するのではないでしょうか。

 サンワサプライ「USB-5TCHHP32BK」は、PCとの接続がUSB 5Gbps(USB Type-C、直付けケーブル)、本体側にはUSB Type-C×2(うち1基がDP Alt Modeのパススルーに対応)、USB Type-A×2、HDMI(4K/60Hz)×2基を備えるUSBドックです。最大2画面出力対応なので、HDMI×2またはHDMI+USB Type-Cのいずれかでの利用になります。USB PDは、最大100W入力、最大85W出力に対応しています。

 StarTech「HB31C3A1CDPPD3」は、PCとの接続が10Gbps(USB Type-C、直付けケーブル)、本体にUSB Type-C×2(うち1基がDP Alt Modeのパススルーに対応)、USB Type-A×2を備える、見た目はUSBハブに近いモデルですが、前述のとおり映像出力に対応しているため、本稿のカテゴリー分類では「USBドック」に該当する製品になります。Type-C映像出力では4K/60Hzに対応、USB PDは、最大100W入力、最大82W出力に対応しています。

多機能な据え置き向けUSBドック

 据え置き向けUSBドックは、“PCでできること”の範囲を広く、かつ高性能にすることが可能です。まず、USB 40GbpsやThunderbolt 4/5といった高速インターフェースに対応するモデルが多く、有線LANではより高速な2.5GbE対応モデルが増加。さらに、映像出力端子も2画面分、3画面分となっていく傾向にあります。さらには、M.2スロットを内蔵するモデルもあり、ストレージ増設の手段も広がります。また、USB PD充電器を内蔵するモデルも登場しています。

 ORICO「M2P11」は、PCとの接続がUSB 10Gbps(Type-C)、本体に最大10Gbps対応のUSB Type-A/C、HDMIとDisplayPort(8K30Hzまたは4K/60Hz)、microSD/SDメモリーカードスロット、1GbE、オーディオジャック、そしてM.2スロット(M KeyおよびB&M Key)を備えるUSBドックです。USB PDは最大100W入力、最大85W出力に対応しています。USB 10Gbps対応でM.2スロットを内蔵するモデルとしては比較的安価なところが魅力です。

 UGREEN「Maxidok 17-in-1 Thunderbolt 5 ドッキングステーション」は、まるでミニPCのような四角い形状のUSBドックです。PCとの接続はThunderbolt 5(USB PD最大140W出力)。本体にはThunderbolt 5(ダウンストリーム、8K/60Hz対応)×2、10Gbps対応のUSB Type-A/C、DisplayPort(8K/60Hz)、microSD/SDメモリーカードスロット、2.5GbE、オーディオジャック、そしてM.2スロット(NVMe)を備えています。

 Apple製品向け周辺機器に強いSatechi。「Thunderbolt 5 CubeDock with SSD Enclosure」は、Mac mini(現行)に形やサイズを合わせたUSBドックです。PC(Mac)との接続はThunderbolt 5(USB PD最大140W出力)。Thunderbolt 5(ダウンストリーム、8K/144Hz)×3、10Gbps対応のUSB Type-A/C、microSD/SDメモリーカードスロット、2.5GbE、オーディオジャック、そしてM.2スロット(NVMe)を備えています。

据え置きスタイルのユニークなUSBドック

 据え置き向けモデルの中でも、少しユニークなモデルを2製品紹介します。いずれもUSB充電器で知られるAnkerの製品です。Ankerは各分野にユニークな製品をリリースすることで知られていますが、USBドックも一風変わったモデルを投入しています。

 デスク上ではモニター台をお使いの方も多いはず。USBドックがモニター台と一体になったら?という発想を実現しているのがAnker「USB-C ハブ (10-in-1, Monitor Stand)」です。PCとの接続はUSB 5Gbps(USB Type-C)とそこまで速くないですが、USB Type-A/C、HDMI(4K/60Hz)、microSD/SDメモリーカードスロット、1GbE、オーディオジャックを備えています。USB PDは最大100W入力、最大85W出力に対応しています。卓上のモノを増やしたくないという方にオススメです。

 Anker「Nano ドッキングステーション (13-in-1, 着脱式USB-C ハブ)」は、USBドックの一部がモバイル用として取り外し可能なモデルです。特徴的な仕様としては、PCとの接続がUSB 10Gbps(USB Type-C)で、映像出力は3系統(4K/60Hz)、USB PDは据え置き時で最大100W出力に対応し、モバイル時はパススルーを利用し最大100W入力、最大85W出力に対応、など。多機能かつインターフェースの数も豊富で、自宅やオフィスでも外出中でも便利な製品です。

掲載商品の情報は調査時のものです。仕様や販売価格の変更、取り扱いの終了などとなっている場合もあります。