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実はPC自作派!ミュージシャン・ビッケブランカさんの音楽制作PCがゲーミングPCに変わる!
南青山エイベックスビルでの撮影現場潜入レポート
2020年1月28日 06:00
エイベックスと言えば、国内外のミュージシャン・タレントが数多く所属する国内でも有数のエンタメ企業グループだ。PCパーツが大好物のDOS/V POWER REPORT編集部だってそれぐらいのことは知っている。しかし、「南青山のエイベックスビルでミュージシャンが自作したPCをアップグレードするのを取材しに来ませんか?」、そんな誘いが舞い込む日が来るとはまったくの想定外。
秋葉原じゃなくて南青山? しかもエイベックスだって??? しかし、肝心のミュージシャンの名前に見覚えが……パワレポでも紹介した、自作PCに夢中の「ビッケブランカ」さんじゃないか! ひょんなことから潜入することになった動画撮影の現場レポートをお伝えしよう。
“PC自作派”シンガーソングライターの音楽制作用PCをASUSTeKがパワーアップ!
ASUSTeKの「Boost MY PC」は、ASUSTeKがグローバルレベルで展開している動画企画。ASUSTeKスタッフがコンシェルジュ的な存在となり、エンドユーザーのPCをASUSTeKのパーツを使ってパワーアップさせるという内容だ。ASUS JAPANがその対象者として選んだのがビッケブランカさんだ。
ビッケブランカさんは、エイベックス所属のシンガーソングライター。1年ほど前に自作PCの魅力に目覚め、音楽制作に使うPCを自作した。「どうしてもこれが使いたかった」(ビッケブランカさん)というPCケースはNZXTの「MANTA」。知ったときには日本ではすでに販売が終了していて、インターネットで調べてポーランドから個人輸入したと言う。イルミネーションにもこだわって仕上げたPCを自身のTwitterでも写真をアップして紹介している。それがASUSTeK関係者の目に留まり、今回の出演が決まったというわけだ。
奇妙な偶然から実現した今回の潜入取材
ビッケブランカさんのSNSからあふれる自作PC愛を感じ取った業界関係者はほかにもいた。DOS/V POWER REPORT編集部だ。DOS/V POWER REPORTは、季刊化初の2019年秋号で「映えるPC最前線」特集を企画。TwitterなどのSNSに自作PCの写真をアップしている方の協力を得て、22台の作例を掲載しているが、そこにもビッケブランカさんの自作PCが登場している。
副編集長の遠山健太郎氏によれば、担当スタッフがあまり音楽に詳しくないこともあって「プロフィールに歌手と書かれていたが、エイベックスのようなメジャーレーベルで活躍している方だとは知らなかった」とのこと。特集制作時は、純粋に作例写真のクオリティで選んだと言う。この動画制作の件も、たまたまASUSTeK関係者と話す機会があり、その雑談の中で知ったのだと言う。何という偶然……ならばぜひ、ということで今回の取材が実現したというしだいだ。
最先端ワークスペースでの大掛かりな撮影。垢抜けた雰囲気に飲まれつつも取材を敢行
動画撮影の場所として選ばれたのは、南青山にあるエイベックスビルにあるエイベックスの社員食堂「THE CANTEEN」。同ビルは、文字どおりエイベックスの本社ビルとして2017年12月に誕生したばかりの最新型オフィスビル。
「THE CANTEEN」は、その最上階(17階)にあり、食事だけにとどまらず、執務や商談などコミニュケーションハブとして使える多目的スペースとなっている。アメリカ西海岸をイメージしてデザインされたという開放的な空間は、これぞ「映えスポット」という印象だ。
ビッケブランカさんの愛機とASUSTeKが用意したPCパーツが多数運び込まれ、準備が着々と進む。ASUSTeKからは「ジョージ」の愛称で知られる市川氏が出演。同じくASUSTeKの企画発案者である吉田氏も交え、PCパーツ談義や段取りなどの打ち合わせをする姿が見られた。ビッケブランカさんは演出面でも積極的に提案を行なっていたのが印象的だった。
音楽制作に加えてゲームもできるPCに
ゲームも好きでよくプレイしているというビッケブランカさん。Twitterでもたびたびゲームの話題をつぶやいている。今はFortniteにハマっており、岡崎体育さんやw-inds.の橘慶太さんなど、アーティスト仲間とよくチームを組んでプレイしていると言う。
現在(取材当時)はゲームは家庭用ゲーム機でプレイしているが、「PCでもプレイしてみたい」ということで、ゲーミングも今回のアップグレードのテーマの一つ。お気に入りのPCケースである「MANTA」は変えずにゲーミング性能の強化が図られるようだ。
大量に運び込まれたパーツの山を前にビッケブランカさんもノリノリの様子。PCパーツ談義にも自然と花が咲く。GeForce RTX 2080 Tiを搭載した「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」など高級パーツを目の前にすると、一段とテンションが上がる。ジョージ氏の解説にも真剣に耳を傾けていた。
動画の撮影はかなりの長丁場。本番の撮影が始まる頃には日も暮れ、外は暗闇に。ジョージ氏のプランではかなりのハイエンド構成へとアップグレードされる模様だが……この先の内容については実際の動画コンテンツで確認していただきたい。
自分の好きなように作れる自作PCにハマってます!~ビッケブランカさんミニインタビュー
__PCはいつ頃から使い始めましたか?
ビッケブランカさん:本格的には高校生からですね、当時から音楽制作に利用していて、今でも欠かせないものです。PCを自作するまでは主にMacを使っていました。
__やはりアーティストさんにはMacが多く使われているのでしょうか。
ビッケブランカさん:やはりMacが多いと思いますね。移行直後は、小さいトラブルなどもあって、とまどいもしましたけれど、今は問題なく使えていますね。
__PC自作を始めたのはいつ頃ですか?
ビッケブランカさん:1年くらい前ですね。好きなパーツを組み合わせてPCが作れるとは、それまでは知りませんでした。ある日ネットで見たNZXTのMANTAというケースがかわいくてかわいくて……「絶対これを使いたい!」と思って、自作することを決めました。自分の好きなパーツを使って、好きなように作れるということにすごく魅力を感じます。
__MANTAはポーランドから個人輸入されたそうですね?
ビッケブランカさん:日本では販売が終了してしまっていたので、あきらめられないのでインターネットで世界中探したんですよ(笑)。言葉もよく分からないし、不安もありましたが、絶対に欲しかったので。無事に手に入れることができて本当によかったです。
__秋葉原には行かれますか?
ビッケブランカさん:自作するときに何度も行きました。わくわくする魅力がありますね。店員さんがすごく詳しくて、親切にいろいろ教えてくれて、楽しんで自作することができました。
__最後に、DOS/V POWER REPORTの誌面に自分の作ったPCが掲載された感想を。
ビッケブランカさん:めっちゃうれしいです! でも、ほかの人の作例がすごくて……自分はまだまだだなと思いました(笑)。ああいうすごい作例を見て刺激にもなりました。ありがとうございました。