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Ryzen 9 3950Xもよく冷える、新型LEDも美しい水冷クーラー「CORSAIR iCUE H115i ELITE CAPELLIX」

280mmラジエータでハイエンドCPUでも静音動作 text by 坂本はじめ

 CORSAIRより、オールインワン水冷クーラーの新作「iCUE ELITE CAPELLIX」が登場する。

 水冷ヘッドに33基の高輝度アドレッサブルRGB LED「CAPELLIX LED」を備え、付属ファンとのRGB LED搭載冷却ファンとの連携発光に対応するLEDイルミネーション機能が魅力のニューモデルだ。

 発売に先立って、iCUE ELITE CAPELLIXの280mmラジエーター搭載モデル「iCUE H115i ELITE CAPELLIX」をテストする機会が得られたので、AMDの第3世代Ryzen最上位モデル「Ryzen 9 3950X」を使用し、リニューアルされたLEDイルミネーションや冷却性能をチェックしてみた。

 静音性も見た目もこだわりたいというユーザーは是非結果を確認してもらいたい。

高輝度な「CAPELLIX LED」搭載の280mm級オールインワン水冷クーラー

 CORSAIR iCUE H115i ELITE CAPELLIXは、140mmファンを2基搭載できる280mmサイズのラジエーターを備えたオールインワン水冷クーラー。

 対応CPUソケットは、IntelのLGA 1200/115x/2066/2011/1366と、AMDのSocket AM4/AM3/AM2/sTRX4/TR4。予価は税込で約24,390円とされている。

280mmラジエーター搭載オールインワン水冷「CORSAIR iCUE H115i ELITE CAPELLIX」。
140mmファンを2基搭載できる280mmラジエーター。

 水冷ヘッドに33基の高輝度アドレッサブルRGB LED「CAPELLIX LED」を搭載したほか、標準ファンとして磁気浮上ベアリングとアドレッサブルRGB LEDを搭載した「ML140 RGB」を搭載。同梱のコントロールユニット「iCUE Commander CORE」を通してPCと接続することにより、ユーティリティの「CORSAIR iCUE」からファンやLEDを制御できる。

iCUE H115i ELITE CAPELLIXの水冷ヘッド。
水冷ヘッドには、回転数検出用の3ピンファンコネクタと、iCUE Commander CORE接続用コネクタを装備。
水冷ヘッドのベース面。銅製のベースにサーマルグリスが塗布されている。
リテンションキット。IntelとAMDの主要なソケットに対応している。
冷却ファンの「ML140 RGB」。アドレッサブルRGB LED搭載の140mmファンで、回転数は400~2,000rpm。
ML140 RGBは、PWM制御対応の4ピンファンコネクタと、RGB LED制御用のコネクタを装備。いずれもiCUE Commander COREに接続するためのものだ。
コントロールユニットのiCUE Commander CORE。水冷ヘッドや冷却ファンへの電源供給とLEDイルミネーション制御を提供する。
iCUE Commander COREは、電源供給用のSATA電源コネクタと、USB 2.0ヘッダー用コネクタを装備している。
ユーティリティツールのCORSAIR iCUE。
CORSAIR iCUE H115i ELITE CAPELLIXの動作状況をモニタリングしたり、冷却ファンやポンプ、LEDイルミネーションの制御が行える。

水冷ヘッドのキャップ交換で異なるルックスにより楽しめるようになったCORSAIRのLEDイルミネーション

 iCUE H115i ELITE CAPELLIXを含むiCUE ELITE CAPELLIXシリーズは、LEDイルミネーションと見栄えに力を入れて設計されており、水冷ヘッドには着脱式のキャップを装備している。

 これにより、ヘッドの取り付け方向に応じてCORSAIRロゴの向きを変更したり、同梱の交換用キャップと交換することで、水冷ヘッドのルックスを変えることができる。CORSAIRの既存モデルと比べて、このあたりの自由度はかなり高くなったと言えるだろう。

水冷ヘッドの「キャップ」は付属の6角レンチで着脱可能。ロゴの向きを変えたり、異なるデザインのキャップに交換することができる。
交換用として、標準のものより透過面積の広いキャップが付属している。
標準のキャップ搭載時のLEDイルミネーション。CORSAIRロゴや外周部のスリットがLEDで彩られている。
交換用キャップ搭載時のLEDイルミネーション。透過面積が広いため、標準キャップよりも広範囲に光るイルミネーションを楽しめる。
CORSAIR iCUEによって、水冷ヘッドと冷却ファンの連携したLEDイルミネーションが楽しめる。

 CORSAIRのLEDイルミネーションは様々な発光パターンが用意されているのだが、代表的な例を動画でも紹介しよう。また、水冷ヘッドに取り付けるキャップを変更することで印象が大きく異なるので、こちらも動画でLEDイルミネーションの様子を確認してもらいたい。

【CORSAIR iCUE H115i ELITE CAPELLIXの発光の様子】
【CORSAIR iCUE H115i ELITE CAPELLIXのヘッド部分の発光の様子】

280mmラジエーターでよく冷えるRyzen 9 3950Xが動画エンコード中でも静音動作

 それでは、iCUE H115i ELITE CAPELLIXの冷却性能をチェックしていこう。

 iCUE H115i ELITE CAPELLIXで冷却するのは、第3世代Ryzen 9 3950Xの最上位モデルにして16コア32スレッドCPUのRyzen 9 3950X。280mmラジエーター級の水冷クーラーの利用が推奨されるハイスペックなCPUだ。

 今回の検証では、動画変換/編集ソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 7」にて、4K動画のエンコードを約10分間実行した際のモニタリングデータをHWiNFOとCORSAIR iCUEで取得した。テスト時の室温は約26℃で、iCUE H115i ELITE CAPELLIXのファンとポンプ制御は標準の「安定」に設定している。

 モニタリングデータからCPU温度についてまとめたものが以下のグラフだ。

 動画エンコード中の最高CPU温度は68.5℃で、平均CPU温度は67.0℃。Ryzen 9 3950Xでサーマルスロットリングが作動する温度は95℃なので、リミットまでは30℃近い余裕がある。iCUE H115i ELITE CAPELLIXがRyzen 9 3950Xの発熱をしっかり放熱できていることが伺える結果だ。

 モニタリングデータで各パラメーターをチェックしてみると、ポンプが常に2,440rpm前後で動作している一方、ファンスピードは600~1,300rpm弱の範囲で推移している。ファン自体は最大2,000rpmまで回転数を高めることができるので、iCUE H115i ELITE CAPELLIX自体はフル性能を発揮することなくRyzen 9 3950Xの発熱をコントロールしている。

 一方、Ryzen 9 3950Xの方は、リミッターで許容されている142W弱の電力を常に消費しており、CPUクロックも4.1GHz前後で一定だ。サーマルスロットリングはもちろん、ブースト動作の減速もみられず、常にフルパワーでエンコード処理を実行していることが確認できる。

さらなる進化を遂げた「魅せる」オールインワン水冷確かな冷却性能と映えるイルミネーションでPCをドレスアップ

 CORSAIRのiCUE H115i ELITE CAPELLIXは、これまで以上に豊かな表現が可能なLEDイルミネーションと、Ryzen 9 3950Xをきっちり冷やせる冷却性能を兼ね備えた280mmクラスのオールインワン水冷クーラーだ。見た目に惹かれて選んでも、後悔することのない冷却性能を発揮してくれるだろう。

 また、キャップの変更でロゴの向きや見た目を変更できる点は、ガラスパネルを搭載したケースなどで「魅せるPC」を組みたいユーザーにとって嬉しい配慮であると同時に、DIYの可能性を広げてくれるものだ。

 iCUE H115i ELITE CAPELLIXを含むiCUE ELITE CAPELLIXには、280mm以外にも240mmと360mmサイズが用意されているので、使用するケースに適したラジエーターサイズを検討してみると良いだろう。

[制作協力:CORSAIR]