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買い得ケースを選ぶならここに注目!【買い得ケース品評会①】

DOS/V POWER REPORT 2023年夏号の記事を丸ごと掲載!

 最新の機能性と冷却性能が欲しい人向けの「高機能スタンダードケース」と、とにかく安く買いたい人向けの「激安ケース」の間に割り込んできた第三勢力『買い得ケース』とは何か!? 機能はシンプルだが大型パーツを利用しやすい構造を採用、しかもケースファンを3、4基搭載することで冷却性能には自信あり、という「おいしいところ取りケース」の魅力に迫っていこう。

買い得ケースを選ぶならここに注目!

 PCパーツの大型化や発熱の上昇に伴い、PCケース側も組み込みに関する機能が充実し、冷却性能も高くなっている。ただこうした最先端の「高機能スタンダードケース」は、ちょっと前と比べるとかなり価格が上がっている。5年くらい前までは実売価格が1万円台半ばのモデルが中心だったが、ここ1、2年は2、3万円台に高騰している。

 PCケースにはそこまでコストをかけられない、という人もいるだろう。また最新パーツを使うにあたって必要なのは冷却性能であって、組み込みに関する機能は最小限でもガマンできる、という考え方もある。

ケースファンは標準で3、4基搭載が目安
サイズは12cm角、前面に2、3基、背面に1基装備するというタイプがオススメ
マザーボードに接続して制御できる3/4ピンのファンケーブルがベストだが、これは実物を見ないと確認できないことが多い

 そうした人たちにオススメなのが、今回取り上げる「買い得ケース」だ。最近では、実売価格が1万円前後、あるいは1万円を大きく切る価格ながら3、4基のケースファンを標準で搭載するPCケースが登場している。基本的にケースファンの数が多いほど、PCケースの冷却性能は向上する傾向がある。最新の高性能パーツも安心して利用できるだろう。またメインパーツを組み込むエリアはすっきりとしていて、大型のビデオカードや簡易水冷型CPUクーラーのラジエータが組み込みやすいモデルがほとんどだ。

ラジエータとビデオカードの対応サイズを確認
前面だと36cmクラスのラジエータに対応するものがあるが、天板だと24cmクラスまでということが多い
比較的奥行きが短いケースが多く、30cmを超えるビデオカードを利用するのは難しい傾向がある

 一方、組み込みに関するギミックは最小限であり、フロントポートにType-Cコネクタを搭載するモデルもほとんどない。そうした部分をガマンできるのであれば、買い得ケースは十分に魅力的な選択肢になり得る。

ケース自体の機能性には期待し過ぎないこと
天板や前面のファンマウンタが着脱可能でファンやラジエータを組み込みやすくする機能など、便利なギミックはあまり搭載しない
フロントポートはType-Aコネクタが主流で、Type-Cコネクタを装備するモデルは少ない

 今回はそうした買い得ケースを5台チョイスし、さまざまな角度から検証した。

[TEXT:竹内亮介]

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