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あなたの目、疲れていませんか?MSIのビジネス向けモニター「PRO MP251P」ならセルフチェックできます!
高速液晶と高機能スタンドで見やすく疲れにくいPC環境を実現 text by 芹澤 正芳
- 提供:
- MSI
2023年10月30日 00:00
MSIの「PRO MP251P」は、ビジネスユーザー向けのフルHD解像度対応モニターだ。24.5型という一般的な24型モニターより“ちょっと大きい”ことによる見やすさに、リフレッシュレート100Hz対応による“なめらかな動き”による見やすさを実現。さらに、同社独自の「EyesErgo」によって“目にやさしい”機能も多数備えており、仕事でモニターを見る時間の長いユーザーに寄り添った作りになっているのが特徴。さらに高機能スタンドにスピーカー内蔵で2万円以下と、手頃な価格の製品にはなかなかない充実ぶりをチェックしていきたい。
高速パネルをビジネス向けモニターで活用なめらかな画面表示で目の疲れを低減
まずは基本スペックを見ていこう。解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)でサイズは24.5型だ。フルHDで多い23.8型よりちょっと大きいのがポイント。この“ちょっと”が視認性を向上させており、なおかつ一般的なデスクに設置したとき画面が視野に収まるサイズなので視線をあまり移動させずに画面に映っている情報の全体を見られるという絶妙なバランスを生み出している。
色の表現力に優れ、どの角度から見ても色の変化が少ないIPSパネルを採用。そのため、上下左右とも178度の広い視野角を実現しており、色域もPCの一般的な色空間であるsRGBのカバー率95.9%とビジネス向けとしては十分な色の再現力を持っている。輝度は300cd/m2でコントラストは1,300:1、応答速度は1ms(MPRT)と高速だ。
最大の特徴は、MSI独自の目に優しい機能を包括した「EyesErgo」だ。ちらつきを抑えるアンチフリッカー、映り込みのないノングレアパネル、ブルーライトカット、そして高リフレッシュレート、の4要素を揃えることで、目の疲労の原因を軽減すると言う。
EyesErgoの構成要素として見逃せないのが、100Hzの高リフレッシュレートだ。リフレッシュレートとは、“1秒間の画面を描き変え回数”を示すスペックで、一般的なモニターは60Hz(1秒間に60回)。高リフレッシュレートのメリットは、ゲーム画面の描画がなめらかになり敵のわずかな動きも把握しやすくなるなど、いわゆるゲーミングモニターで重視されることが多い。
しかしこのメリットはゲームの描画だけに限ったものではなく、Windows全般の描画、たとえば、マウスカーソルの動きや、ExcelやWord、Webブラウザーなどのスクロールなどもなめらかで残像感が少なくなる。つまり、ビジネス用途で活用するなら“なめらかだから目が疲れにくい”映像となるのだ。ちなみに、“24.5型”の“ビジネス向けモニター”で、“リフレッシュレート100Hzに対応”する製品は本機がMSI初だ。
なお、ゲームで用いられる可変リフレッシュレート(VRR)のAdaptive Syncにも対応している。筆者の環境で試したところ、Radeon RX 7600(ドライバ:Adrenalin 23.10.2)で利用できることを確認した。快適なゲームプレイの妨げとなる画面ズレのテアリングやもたつきのスタッタリングを防げるのはうれしいところ。一方、GeForce RTX 4060(ドライバ:Game Ready 545.84)では有効化できなかった。
このほか、画面中央の照準器を表示させてFPSやTPSで敵を狙いやすくする「ゲームアシスタンス」、可変リフレッシュレートとは排他使用になるが画面ブレを軽減する「MPRT」を備えるなど、ゲーム系の機能もそろっている。仕事での利用がメインの本機だが、休憩時や休みの日にはゲームも楽しみたいという人なら、2万円切りのビジネスモニターにこれらの追加要素というのは嬉しいところではないだろうか。
セルフチェックで目や体のダメージを軽減高性能スタンドも“正しい姿勢”の維持に有効
本機の特徴的機能としては、目の疲労具合を具体的に確認できる「Eye-Q Check」も挙げられる。簡単に言うと、目の休息や眼精疲労の軽減に役立つセルフチェック機能で、PCを使う時間が長い人にはぜひとも役立ててみてほしい。本機のOSDメニュー内には、Eye-Q Check(OSDメニュー表記では「Eye-Qチェック」)内に3種類の機能が用意されている。
まず、「アムスラーグリッド」では、画面中央にグリッド線を表示させて視野のゆがみをチェックする。グリッド内の線が波打ったり、ぼやけたり、ゆがんだり、正方形が同サイズに見えなかった場合、20分間目を休めることをオススメとしている。
次に「乱視」では画面中央に放射状の線を表示して目のカスミなどをチェックする。片目ずつ線を見て一部の線がほかの線よりも灰色に見える場合は同じく20分間休むことを推奨している。
「姿勢矯正」は、画面の上端から9分の1の位置に目のアイコンを表示させ、背筋を伸ばして座ったときにそこに目の位置を合わせて、姿勢を正しましょう、というもの。ご存じのとおり、正しい姿勢で座ることは首や肩の痛みをやわらげることになる。
長時間PCを使っているときの“目や体の健康によいこと”には、いろいろなメソッドがいろいろなところで語られているが、いざ実践するとなると、症状や目安、正し方が分からないということも少なくない。Eye-Q Checkはさっと使えてしかも分かりやすいガイドとなるので、ぜひ有効活用して習慣化してみてほしい。
また、高性能スタンドも、PCを長時間使う際の目や体の疲労を低減するために重要なポイントだ。チルト(下方向-5度、上方向+20度)、スイベル(左右30度)、高さ調整(12cmの範囲)、ピボット(画面回転)に対応と自分の見やすい位置に細かく調整が可能になっている。安価なモニターでは、スタンドのデキがイマイチなことも少なくないので、本機のスタンドの調整幅の広さは特筆すべきところと言える。
設置位置が調整しやすいので、ノートPCの外部モニターとしても使いやすいのもポイントだ。高さ調整を使えば、ノートPCを下、モニターを上といった配置がしやすく、表示する内容によっては縦位置にしてノートPCの脇に置くのも自在。オフィス設置はもちろん、テレワーク用モニターとして自宅用に買い増す製品としても優秀だ。
映像の入力はHDMI、D-subの2系統を備えている。本体のサイズは約558×229×407mmで重量は約4.3kgだ。コンパクトで軽めなので1人でもラクラク設置できる。電源は30WのACアダプター。2W+2Wのステレオスピーカーも内蔵している。背面にあるので音質としてはそれなりだが、ヘッドフォンやヘッドセットで耳を塞がずに動画などのコンテンツを手軽に利用したいということなら、ビジネス機としては十分なものだろう。
このほか、Windows上で解像度やリフレッシュレート、カラー設定などが行えるアプリ「Display Kit」にも対応。カラー設定は、FPS、RTS/RPG、映画などジャンル別に用意されているほか、自分でカスタマイズ設定を作ることも可能だ。開いているウィンドウを2分割や3分割に並べ直す「分割ウィンドウ」という機能もある。
シンプルなビジネス向けモニターと見せかけて、目に優しい機能が満載で高リフレッシュレートや高級機に負けない自在なスタンド、さらには可変リフレッシュレートなどのゲーム系機能も揃えるなど、価格以上の内容の充実度を見せる。仕事にも余暇にも使えるお手頃な価格のフルHDモニターを求めているなら購入候補に入れたい1台だ。