取材中に見つけた○○なもの

暑さで弱った体が生き返る、冷たいトマトのラーメンが販売中

程良い酸味にスッキリとした味わい、清涼感を感じる一杯

「おしゃっぴトマト麺」(+味玉トッピング) 税込980円(単品は税込880円)

 福の神食堂の夏の定番となりつつあるトマトを使ったラーメンが今年も販売されました。

 今年のメニューは「おしゃっぴトマト麺」(税込980円)。ちなみに、「おしゃっぴ」とは、同店スタッフ斉藤氏の地元の方言で、「おてんば」という意味だそうです。ということで、清涼感溢れる一杯を味わってきました。

大分から取り寄せた特注トマトを使ったスープ
スープを冷やす氷はトマトピューレで作ったもの
チップで香りづけした燻製鶏チャーシュー
和だしで揚げ浸しにした茄子
特性塩ダレで浅漬にしたキュウリ
薬味はカイワレとネギ

 今回のメニューは、和の要素にこだわり、スッキリとした食べやすさを追求したものとのこと。トマトを使っているのでパスタを連想しますが、食べてみると確かに和風。

 スープに使用しているトマトは、斉藤氏の親族が運営する農園で特注品として栽培されているもの。契約先の飲食店などにのみ出荷しているもので、あまり手に入らないタイプのものだとか。このトマトに合わせる出汁や塩ダレも和にこだわったもので、トマトの旨味と酸味を活かすスッキリとした味わい。

 スープの油は米油が使われており、コクを出しつつも重くならないものがチョイスされています。また、スープを冷やす氷はトマトピューレを凍らせたもので、時間がたってもスープが水っぽくなりません。この辺りの気遣いは福の神食堂らしいところ。

 具材は燻製にして香りづけした鶏チャーシューのほか、和だしで浸しにした茄子、塩ダレで浅漬にしたキュウリと夏を意識した構成。薬味はカイワレとネギで、味玉は追加トッピング(+100円)。鶏と夏野菜は今回のスープによく合っています。

麺は平打
トマトとは違った酸味を足せるレモン
お品書き

 器に添えられているレモンは、スープに足すとよりキリッとした味に変わります。味の変化を楽しむならある程度食べ進めてからが足すのがお勧めですが、酸味が好きなら早めに足してしまっても良いかも。トマトとレモンの異なる酸味が混ざり、スープの味にキレと深みが出ます。

 「おしゃっぴトマト麺」は、平日は昼(開店~)10杯・夜(18時~)10杯を販売、土曜/祝日は開店時から20杯(※同店の定休日は日曜日)を販売。販売期間は8月9日(土)まで。販売状況は同店のTwitterで毎日告知されています。販売数が少なく、期間も短めのメニューなので、気になる方はぜひチェックを。

 食欲が落ちた時でもスルスルっと入ってくる味なので、暑さで弱ってしまった時に食べると生き返る一杯です(笑)。

(久保 勇)