SOLTEKから第2のApollo KX133搭載マザー「SL-77KV」登場
FSBは8通り設定可能、ただし即完売
【入荷しました】 | 【パッケージ】 |
【SL-77KV全体】 | 【CPUクーラーの設置場所】 |
【FSB設定】 | 【幻のKX133マザー】 |
ただし、入荷が少量だったこともあり、ほとんどのショップで即完売してしまったとのことで、12日(土)に在庫を確認できたショップは僅か2店のみだった。
●部品配置に難あり
「SL-77KV」は先週のEPoX EP-7KXAに続く第2弾のApollo KX133搭載Athlon対応マザーボード。基本的にはEP-7KXAと同じスタンダードなATXフォームファクタの製品で、スロットの構成も同じくAGP×1、AMR×1、PCI×4、ISA/PCI×1、ISA×1、DIMM×3となっている。
ただし、マザーボードの部品配置デザインは異なり、Slot AとDIMMの間が明らかにEP-7KXAより狭くなっている。そのうえ、電源コネクタがその間に挟まれる状態で存在しているため、大型CPUクーラーなどの設置はかなり難しそうだ。
●FSBは8通りの設定が可能
マニュアルによると、BIOSセットアップには「FREQUENCY/VOLTAGE CONTROL」のメニューがあり、この中で8通りのFSB設定が可能になっている(66/83/100/110/115/124/129/133MHz)。メニューの名前からすると、BIOSセットアップの中からVCore設定も自由にできそうだが、マニュアルに書かれている範囲では、なぜかVCore設定の項目は出てこない。なお、マザーボード上にはFSB設定用のディップスイッチも用意されている。
ほかにこれといって大きな特徴はないが、紙のマニュアルではなく添付CD-ROM内のPDFデータによれば、メモリのサポートはPC133 SDRAMやVC-SDRAMのほかに、ESDRAM(Enhanced SDRAM)も含まれていると書かれている。ESDRAMとは、メモリ規格標準化委員会のJEDECも認定済みのSDRAMのスーパーセットで、レイテンシが低いことで以前から注目されている高速メモリ。すでにMVP3チップセット時代からESDRAMサポートをうたったマザーボードが存在しているが、今のところESDRAMのモジュールがアキバで売られたことは一度もない。
●幻のApollo KX133搭載マザー
確認できた限り、「SL-77KV」はほとんどのショップで入荷直後に即完売したという。12日(土)時点では、残り2店のみしか在庫が確認できず、この在庫も13日(日)までに完売してしまうのは確実。入荷量が少なかったという点が大きく影響しているとはいえ、いかにAthlonとApollo KX133チップセット搭載マザーボードへの期待が高まっているかを証明する人気ぶりと言えそうだ。
製品第1弾と第2弾がともに即完売状態で、今、Apollo KX133チップセット搭載マザーボードはまさに“幻”。今後の流通量の改善、そして他社からの第3弾、第4弾の登場が大いに望まれるところだ。
□Apollo KX133(VIA)
http://www.via.com.tw/products/prodkx133.htm
http://www.via.com.tw/support/partnerskx133.htm
□SL-77KV(SOLTEK)
http://www.soltek.com.tw/English/products/77kv.htm
[撮影協力:PCiN秋葉原とツクモパソコン本店II]
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