Athlon 1GHzの単体販売がスタート、価格は約20万円
CPUの単体販売もGHz時代に突入、入荷量は極少量
【ギガレースに終止符!】 | 【178,000円】 |
【GHz時代突入!】 | 【164,800円】 |
【Athlon 1GHz(表)】 | 【マーキング】 |
【Athlon 1GHz(裏)】 | 【Athlon 1GHz(中)】 |
クロック以上に価格が高いとはいえ、いずれのショップも入荷量が極めて少量ということから、初期入荷分はすぐにでも売り切れてしまう可能性がありそうだ。
●1GHzのCPU単体販売でもAMDが先行
アキバに出回り始めたAthlon 1GHzは海外からの並行輸入ルートで入ってきたバルク品で、ぷらっとホームが164,800円、コムサテライト1号店とコムサテライト2号店が178,000円、PCiN秋葉原が198,000円で販売中。いずれも7日(金)の閉店間際に入荷してきたもので、入荷量は極めて少量とのこと。
価格の高さはともかく、入荷量が極めて少ないということを考えると、この数日中にも初期入荷分が全て売り切れてしまうことも考えられそう。実際、コムサテライト2号店ではすでに領収書も請求せずに現金で買っていった人が1名いるとのこと。ただし、PCiN秋葉原では翌週半ばにも少量ながら再入荷する予定があるというから、今後も継続してアキバにバルク品が流れてくる可能性もありそうだ。
いずれにしても、これでAMDが発表当初に表明していた「3月中はGatewayなど特定パートナーのみの出荷、ほかのメーカーやリテール市場は4月以降」という約束が見事最短で果たされる格好となった。Pentium III 866MHzがようやく出回り始めた状況のIntelとはさらに差が開き、AMDにとっても、Athlonユーザーにとっても今は鼻高々な状況に違いない。
なお、1月下旬に800MHzモデルが登場して以来、これでアキバに出回るAthlonはたったの2ヶ月余で200MHzアップを達成したことになる。
●サーマルプレートはやはり無塗装
実物を見てみると、Athlon 1GHzは3月後半からアキバに出回り始めたAthlon 900MHz/950MHzと同様、サーマルプレートが無塗装で銀色になっているのがわかる。Athlon 900MHz~1GHzは2次キャッシュの動作クロックがコアクロックの3分の1であることや、動作電圧が1.8Vであるなど共通の仕様を持っており、Athlonの中ではひとつのグループになっているようだ。
カバー表面のDynamic Marketing Product IDは「AMD-K7100MNR53B A 210013572583」となっており、クロックの欄が3桁のまま変更されず「100」と記述されているのが印象的。ショップ側でも、これには戸惑ったようで「100って書いてあるけど100MHz?」といった冗談半分の会話も交わされたそうだ。
●正規の1GHz環境に記念すべき第一歩を標すのは誰?
Athlon 1GHzが記念すべきモデルであることは間違いない。しかし、システムの構築では慎重にならざるを得ない点が多いのも事実。まず、使用するマザーボードがBIOSも含めて1GHzに対応しているのかどうか、CPUクーラーの性能は十分かどうか、また電源容量は足りるのかなど、確認すべきことは多い。特にAthlon 1GHz自体が最大65Wというとてつもない消費電力仕様であることを考えると、電源にはかなりの余裕が必要になる。
もちろん、「人柱さんお立会い!」とあるショップが貼り紙に書いているように、価格も含めたこうした高い壁こそ、“人柱アイテム”ならではの楽しみには違いない。金と知識と実行力でその壁を越えれば、まだ誰も体験したことのない非オーバークロックの正規1GHz環境を実現させることが可能というわけだ。
さて、アームストロングが月面に第一歩を標したように、正規の1GHz環境に記念すべき第一歩を標すのは果たして誰?
□Athlon(日本AMD)
http://www.amd.com/japan/products/cpg/athlon/
[撮影協力:コムサテライト1号店とPCiN秋葉原とぷらっとホーム]
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