【 2000年12月23日号 】

アキバの2000年10大ニュース投票結果発表
1位は「CPUの動作クロックが1GHzを突破」

 読者に投票していただいた2000年10大ニュースの結果をここで発表しよう。

 投票受付期間:12月16日~12月22日
 総有効投票数:3,978票(1,487人)

CPUの動作クロックがついに夢の1GHzへ到達

1GHzの大台達成1GHz CPU揃い踏み
【1GHzの大台達成】【1GHz CPU揃い踏み】

 やはり2000年の第1位は「CPUの動作クロックがついに夢の1GHzへ到達」となった。得票数は2位に倍近い差をつけての828票で、文句なしのダントツ1位だ。

 CPU動作クロックの1GHz達成はこれまでひとつの夢であり、これを実現することがある種のゴールのようなイメージもあったが、1999年後半からあれよあれよという間に動作クロックは上昇し、2000年4月には初めてSlot A用のAthlon 1GHzが単体でデビュー、まさにこの時点で夢は現実のものになった。当時は並行輸入ルートのバルク品として約20万円の高値で販売され、“夢”の価格もそれなりではあった。その後、Athlonに3ヶ月遅れてPentium IIIも7月に1GHzの単体バルク品がデビュー、こちらの初値も約14万円とやはり高価だった。

 その後の展開はご存知のとおりで、IntelとAMDの激しい性能競争と価格競争のおかげで、今やAthlonは最高クロックが1.2GHz、Intelにいたっては新型CPUのPentium 4で1.5GHzにまで到達している。2000年1月の時点ではCPUの動作クロックは800MHzであったことを考えると、実に倍近くもクロックが上昇したことになる。また、価格も劇的に下がり、特にAthlon 1GHzは今では約2万円の廉価ぶりで、もはや低価格CPUと呼んでもおかしくない状態。進化のスピードは速く、1GHzモデルがローエンドになる日ももうすぐそこだ。

 急激な低価格化というオマケも付いて、2000年は1GHzの話題が中心の年だった。CPUが初めて1GHzを超えた年として、2000年は多くの人に記憶されるに違いない。

メモリ相場は今年もジェットコースターのように乱高下

値上がり値下がり
【値上がり】【値下がり】

 メモリ相場の乱高下は、2000年も印象に残るものだった。2位は「メモリ相場は今年もジェットコースターのように乱高下」で、得票数は458票。

 2000年のメモリ相場は全体を通して見ると、基本的に値下げ基調ではあったが、以前にも増して値動きの変化が素早くなり、振幅も激しくなったため、より強い印象として記憶に残った。2000年初頭は値上がり傾向で始まったが、2月は一旦下げ傾向となり、そして4月にやや一度上昇傾向が見られ、6月から7月にかけては急騰、9月には一転して値を下げたものの、11月には一時的な急騰が見られ、そしてまた12月には下げに転じている。メモリの購入タイミングをこうした動きに左右されたという人も多いはず。

 ちなみに、メモリ価格は2000年トータルで見ると大幅に下がっている。128MB SDRAMの価格は1月に15,000円程度だったものが、12月は実にその1/3の5,000円に、256MBもほぼ同様に1/3となり、今では11,000円程度で買えてしまう。結果的に標準のメモリが128MBから256MBにシフトした年でもあった。

PCパーツショップの雄、TWO-TOPが民事再生手続きを申請

臨時休業TWO-TOP
【臨時休業】【TWO-TOP】

 3位は「PCパーツショップの雄、TWO-TOPが民事再生手続きを申請」が入った。得票数は388票。

 6月に突発的に起こったこのニュースは、自作PCユーザーを中心に大きな衝撃を与えた。PCパーツショップのトップブランドであるTWO-TOPが突然店舗を閉鎖、運営会社のフリーウェイが債務支払い困難を理由に民事再生手続きを申請したとあって、アキバに限らず関係業界も一時パニックに陥った。取引額の大きい大手ショップだけに、不良債権を抱えたメーカーや代理店の連鎖倒産が起きるとの懸念も出たほど。消費者にとっても、修理で預けた品物はどうなるのか、先に入金して届いていない通販の品物はどうなるかなど、大きな不安を抱えることに。台湾地震の影響による商品の出荷遅れや、ゴールデンウィーク商戦での売上不振で資金不足になったのが理由だったという。

 民事再生手続きが新しい再建型倒産手続きだったこともあり、条件付きで店舗はすぐに再開、その後キョウデンエレクトロニクスの子会社となって11月には全ての再生債務を弁済、短期での再建が完了している。今ではTWO-TOPも元通りの営業を続けているが、衝撃度があまりに大きかったために、2000年の大きなニュースとして記憶されることになった。

 このほか、3位に僅差で「Thunderbirdことキャッシ統合型のAthlon/Duronが登場」が4位に、続いて5位に「Direct RDRAM浸透せず、代わりに次世代メモリとしてDDR SDRAMが登場」が選ばれた。

 全結果を下の表にまとめたので、この1年を振り返る際の参考にして欲しい。

 順位    ニュース/解説
1位
(828票)
CPUの動作クロックがついに夢の1GHzへ到達
(Pentium III/Pentium4/Athlonが次々に夢の1GHz越えを達成)
2位
(458票)
メモリ相場は今年もジェットコースターのように乱高下
(メモリ相場は上がったり下がったりで安定せず、年末には史上最安値を更新)
3位
(388票)
PCパーツショップの雄、TWO-TOPが民事再生手続きを申請
(TWO-TOP運営母体のフリーウェイが突然資金繰り悪化で秋葉原は大騒ぎに)
4位
(368票)
「Thunderbird」ことキャッシュ統合型のAthlon/Duronが登場
(Pentium IIIに次いでキャッシュを統合し、パフォーマンスが大幅アップ)
5位
(235票)
Direct RDRAM浸透せず、代わりに次世代メモリとしてDDR SDRAMが登場
(チップセットの失敗や価格がネックでRDRAMは普及せず、年末にはDDR SDRAMが登場)
6位
(203票)
Intelから新世代CPUのPentium 4が登場
(P6から4年を経て新アーキテクチャが登場、クロックは1.4GHzからスタート)
7位
(199票)
HDDの大容量化は止まるところを知らず、100GB到達まであとわずか
(SCSIは73.4GB、IDEは81.9GBへ到達し、1ドライブで100GBオーバーは時間の問題)
8位
(197票)
MCHリコールでi820チップセット搭載マザーボードは前代未聞の回収騒ぎ
(メインストリームのはずのi820が回収、Intelのチップセット戦略は大混乱に)
9位
(149票)
3Dグラフィックチップ戦争の終結?今年はNVIDIAの一人勝ちに
(例年見られた3Dグラフィックチップ戦争は今年は静かなものに)
10位
(116票)
新OSとしてWindows 2000とWindows Meが登場し、深夜販売も実施される
(劇的な変化こそないものの、今年もMicrosoftから新OS登場)

11位
(110票)
今年もPCパーツショップの栄枯盛衰激しく、勢力図に大きな変化
(有力店の閉店、メモリ専門店の撤退などがある一方、大型店も相次いでオープン)
12位
(99票)
CD-R/RWドライブに待望のバッファアンダーラン防止機能が搭載に
(三洋のBURN-Proof、リコーのJust Linkの登場で、書き込み失敗は皆無に)
13位
(98票)
MPEG-2関連を中心にビデオキャプチャ製品の人気が急上昇
(MPEG-2キャプチャ機能とTVチューナー機能がセットの製品が特に人気)
14位
(79票)
21世紀まで生き残ったSocket 7、クロックは550MHzにまで到達
(マザーボードは店頭から姿を消したが、CPUはいまだ健在)
15位
(78票)
さよなら440BX、異例の長寿命チップセットがついに世代交代
(丸2年以上の主力チップセットがi815やApllo Pro133Aの台頭で世代交代)
16位
(65票)
CD-R/RWドライブは低価格化とATAPIモデル化の進行で標準搭載があたりまえに
(ATAPIドライブの普及と値下がりの進行で、CD-Rの所有率は急上昇)
17位
(49票)
CPUインターフェイスがSlotからSocketへ回帰
(Slot 1とSlot AがそれぞれSocket 370とSocket Aに移行)
18位
(37票)
HDDの大容量化と低価格化で相対的にリムーバブルメディアは衰退
(大容量FDDの普及は進まず、MOは衰退、DVD-RAMもまだ人気に火はつかず)
19位
(34票)
前代未聞のユニークなケースが続々と登場
(金箔ケース、漆塗りケース、机型ケース、犬猫ケース、ピカチュウケース等々…)
20位
(33票)
Athlonのオーバークロック用ツールが各種流行
(固定化されたCPU内部倍率を解除し、新たな倍率に設定するアダプタなどが流行)
21位
(30票)
急ピッチで進化するIDE規格、今年は主流がUltra ATA/100へ移行
(チップセットの対応とHDDの移行で主流はあっという間にUltta ATA/100に)
22位
(28票)
Dual対応も果たしてVIA製チップセットの人気が上昇
(i820の出遅れでFSB133MHz対応の唯一のチップセットとなり、定番として定着)
23位
(21票)
マシンの静音化に注目が集まり、HDDも静音タイプが主流に
(HDDは速度以外にも静音性に注目が集まり、回転数を落とすメーカーも)
24位
(18票)
中古・ジャンクショップが急増、新名所「ジャンクストリート」も誕生
(中古・ジャンクショップの新規開店が相次ぎ、一部にはショップが集中)
25位
(14票)
初のSocket 370互換CPUとしてCyrix IIIがVIAから発売に
(P6アーキテクチャとSocket 370用では初めての互換CPUが登場)
25位
(14票)
多種多様な携帯型MP3プレイヤーが増える
(大手メーカーが参入する一方、CD-R対応モデルなど種類増える。)
27位
(13票)
FSBとメモリバスクロックの133MHz化が進行
(FSB133MHz版のPentium IIIが浸透し、メモリもPC133が主流に)
28位
(9票)
ユニークな形のCPUクーラーが続々と登場
(組み合わせ自在なブロック型、渦巻き型、富士山型、ヒートパイプを使ったモノまで)
29位
(7票)
Flex ATX対応マザーボードと対応ケースが密かに流行
(自作市場にも小型化の波が押し寄せ小さなブームになる)
30位
(1票)
外部AGPスロット対応のビデオ統合チップセットが次々に登場
(i815チップセットの登場で統合チップセットがメインストリームに)


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