Mobile Celeronの販売がスタート、まず第1弾は700MHz

【 2001年5月12日号】

Mobile Celeronの販売がスタート、まず第1弾は700MHz

　今週はちょっと意外な新CPUが登場している。それはMobile Celeron 700MHz。Mobile Celeronといっても、大手メーカー製のノートPCに搭載されている基板直接実装用のBGA2パッケージではなく、エンドユーザーが手軽にソケットで差し替えできるMicro-PGA2のもの。Mobile Pentium IIIのリテールパッケージと同様、Micro-PGA2対応のノートPCで利用するためのCPUだ。
　エンドユーザーに向けて初めて売られたMobile Celeronは、FSB 100MHz×7で動作する700MHzモデル。Mobile Pentium IIIと違い、動的に動作クロックと動作電圧を変更するSpeedStepには対応しておらず、電圧は1.6Vで固定になっている。
　このCPUの魅力はなんといっても価格。実売価格は14,800円と非常に安い（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。現時点ではMobile Pentium III 450MHzで実売価格16,800円という例もあるが、動作クロックの違いを考えるとノートPCで使えるモバイル向けCPUとしては破格の安さだ。
　これなら、自作キットとして売られているノートPCを手に入れる場合も、ひとまずMobile Celeronで動かして、後にMobile Pentium IIIの高クロックモデルに移行するという段階的な運用も可能になる。デスクトップPC同様、ノートPCも自分の好きなようにカスタマイズしたいのなら、このMobile Celeronの存在を頭に入れておくといい。
□Mobile Celeron（Intel）
http://support.intel.com/design/mobile/celeron/

　（Intel Celeron）

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

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