【 2001年6月30日号 】

黒ずくめのSDRAM DIMMが出回る、ショップのロゴ入りタイプも

BlackMemoryBlackMemory
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 メモリの価格が下がりつづける中、売る側はメモリに新たな付加価値をつけようと必死になっているようだ。アキバでは、今週から基板やチップの色を黒で統一した黒ずくめのSDRAM DIMMが流通し始め、注目を集めている。中には、ショップ独自のロゴをチップ表面につけたものまであるという変り種だ。

 一部のショップで「Black Rain」と名付けられて販売されているこのメモリは、PC133(CL2)のSDRAMで容量は256MB。形状的に特に変わった部分はないが、基板が黒いうえにメモリチップの表面も光沢のある黒になっているため、従来のメモリと一緒に並べられたショーケースの中では、ひときわ目立つ存在になっている。

 黒い基板はマザーボードなどでもたまに見られるが、メモリチップの表面が光沢のある黒になっているというのは珍しい。それもそのはず、なんとこのメモリは、各メモリチップの表面に黒で着色した金属板を取り付けた変わった構造になっているのだ。メモリに金属板というと、DIMM全体を覆う冷却用のヒートスプレッダの存在は知られているが、チップの表面に薄い金属板を取り付けるというのは極めて珍しい。

 この金属板には型番を示す文字も印刷されているのだが、その内容にはいくつか種類がある。コムサテライト3号店で売られているものは「Mr.STONE ITC-16M8-7 0125」と書かれたもので、TSUKUMO eX.では「eX. ITC-16M8-7 0125」という同店のロゴ入り製品を販売している。シールで貼るのではなく、製品に直接ショップのロゴをつけるという例は珍しい。関係者の話によると、この製品は大量に発注した場合に限って、金属板に印刷する内容を自由に指定できるようになっているのだという。さすがにメモリチップの表面に直接マーキングするわけにはいかないようだが、この金属板自体はかなり加工に関しては自由度が高いようだ。ちなみに、金属板をはがして直接メモリチップの上を見たところ、なぜか何の印刷もないのっぺらぼうだった。

 金属板の加工だけでメモリがいろんなデザインになるという意味では、まさにアイデア品であり、新たなブームを起こす可能性もありそう。なにしろ、金属板さえ加工すれば、色は自由に変更可能で、キャラクターを印刷したり、好きな言葉を入れることもできてしまうのだ。そのうち、メモリを買うときに「どの色ですか?」「どのキャラクターのものですか?」などと聞かれるようになるかもしれない…。

 実売価格は6,477円~6,480円(詳細は「その他のお買い得情報」参照のこと)。

 (PC133 SDRAM DIMM)

[撮影協力:コムサテライト3号店TSUKUMO eX.]


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