Windows XPのOEM版がアキバ恒例の深夜販売でデビュー飾る
深夜販売は計11店が実施、特にハプニングなく静かに進行
【パッケージ】 | 【価格表】 |
【T-ZONE. PC DIY】 | 【TWO-TOP秋葉原1号店】 |
【サンドイッチマン】 | 【TSUKUMO eX.】 |
【Professional版(表)】 | 【Professional版(裏)】 |
【Windows XP各種販売中】 | 【カウントダウン男?】 |
25日(木)0時ジャスト、Windows XPが恒例の深夜販売でデビューを飾った。アキバでは計11店が深夜販売を行い、大型店では長蛇の列ができるなど意外な盛況振りを見せ、ショップによっては「予想以上の売り上げだった」と成功を強調するところもあるほど。
ただし、お祭り騒ぎのような盛り上がりはなく、一部で簡単なカウントダウンが行われただけで、全体的に静かな展開に終始した。
●深夜販売のショップは11店
深夜販売を実施したショップは計11店。OEM版Windowsの深夜販売としては2000年9月のWindows Meで4店が深夜販売を実施した例があるが、今回はこの約3倍の実績をつくったことになる。実際に深夜販売を行ったショップは、クレバリー1号店/TSUKUMO eX./ツクモ12号店/俺コンハウス/TWO-TOP秋葉原1号店/T-ZONE. PC DIY SHOP/RockValley/コムサテライト3号店/若松通商(ブロックD2-[a1])/BLESSストレージ館 /ぷらっとホーム。
今回の深夜販売で目立ったのは、販売解禁1時間前になる24日(水)23時から支払いを受け付け、チケットなどを渡して25日(木)0時に商品と引き換えるという“直前予約販売”方式をとるショップが多かったこと。事前にこの方式で行うと予告していたTSUKUMO eX.のほか、ツクモ12号店、T-ZONE. PC DIY SHOP、TWO-TOP秋葉原1号店などがこの方式で販売をスタートし、多くの買い物客がこれらのショップに0時前から続々と列をなした。特にTSUKUMO eX.では終始列が途切れず、一時は長蛇の列ができるほどの盛況ぶりで、同店によるとツクモ12号店とあわせて500人ほどが購入していったという。
こうした方法は買い物客にとっては列で長時間待たされることがなく、ショップ側は早いうちに売上がたつというメリットがあり、今後の定番方法になりそうだ。ただし、この方法では次々に受け付けが処理されていくため、見た目には長い行列ができにくく、華のない状態だったというのも確か。どのショップも、店員がひっそりとカウントダウンコールを行うだけで、イベント的にも特に目立ったものはなかった。
●長年の16bit OSとの決別
Windows XPは、内部的に制限も厳しくパフォーマンスの限界も目立っていた従来の16bit系Windowsと決別するMicrosoftの最新OS。OSの内部はWindows 2000から大きく変わっていないものの、MicrosoftのOSラインナップとしてみるとWindows 9x系の32bit/16bit混在WindowsとWindows NT/2000系の32bit Windowsがはじめてこれで統合され、ようやく32bit OSとして一本化されることになる。
内部的にWindows 2000とたいして変わらない点はパワーユーザーにとってはつまらないところだが、よりグラフィカルになったユーザーインターフェイスのLuna、ブロードバンド環境には必須のファイヤーウォールの標準搭載、PPPoE接続の標準サポート、サスペンド状態からの復帰スピードの改善、USB 2.0のサポートなど、細かい改良がなされたチューンナップ版OSとして考えれば魅力がないわけではない。
コピー防止対策のために設けられたプロダクトアクティベーションについては賛否両論があり、ハードウェア構成を頻繁に変更する自作PCユーザーにとっては気になる存在ではあるが、実質的に同様の機能を先に搭載したOffice XPで大きな混乱がなかったことを考えれば、さほど大きな問題にはならないのかも知れない。
●通常の製品版デビューは11月16日
Windows XPの発売日は一般には11月16日(金)ということになっているが、これはあくまでもリテールパッケージ入りの製品版が並ぶ日のこと。PCメーカーやPCパーツショップ向けに出荷されるOEM版は10月25日(木)から正式販売スタート。すでにWindows XPを搭載したデスクトップPCを発売したソニーのVAIOという例外はあるものの、実質的にアキバではOEM版の発売日がWindows XPの正式なお披露目ということになる。
OEM版については、Professional版と拡張キットがセットの「Windows XP Professional+Plus! for Windows XP」、Professional版単体の「Windows XP Professional」、Professional版から一部機能を制限を加えた「Windows XP Home Edition」の3種類がある。あくまでもOEM版という位置付けのため、OS単体では販売されず、HDDやメモリなどとのセット販売ということになるが、セット販売価格の差額から計算すると、それぞれ約19,200円、約19,000円、約13,000円程度の価格になる(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。深夜販売を見る限り、やはりハイエンド志向の自作PCユーザーが多いだけに、売れ筋は「Windows XP Professional+Plus! for Windows XP」に集中しているようだ。
パッケージはいつも通り簡易版で、ビニールでパッキングされた薄い小冊子のようなものにCD-ROMと簡易マニュアルが付属している。インストール時に必要になるプロダクトキーは、ビニールに小さなシールが貼り付けられているため、これはなくさないよう注意したいところだ。
これまでもそうであったように、新しいOSがリリースされれば、周辺機器やデバイスドライバ、各種アプリケーションも最新OSに向けてチューンされていくため、やがて標準OSとして必須のアイテムになることは間違いない。Windows XPは逆にパワーユーザーこそ、先に手に入れておくべきOSなのかも知れない。
winxpoem.wmv (約1.4KB / 約34秒 / 320x240pixel / 384Kbps / WindowsMedia8) 「Windows XP OEM版深夜販売」 |
□Windows XP(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/
(Microsoft Windows XP) |
[撮影協力:パソコンハウス東映とTSUKUMO eX.とT-ZONE. PC DIY SHOPとTWO-TOP秋葉原1号店とツクモ12号店と若松通商(ブロックD2-[a1])]
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