Audio Masterでの「高音質書き込み」は、記録するピットの大きさをCD-ROMの規格値いっぱいまで長くすることで実現したもので、「ジッターの発生を抑制し、ノイズを最小限にすることができる」（ヤマハ）という。具体的には、通常1.2m/sの線速度で記録されているピットを1.4m/sの線速度で記録することで実現しており、このための副作用としてAudio Master利用時は、1枚のメディアに記録できる容量が減ってしまうという制限がある。たとえば、650MBメディアに対する記録時間は通常の74分から63分になるという。
　Audio Mastere利用時の書き込み速度は4倍速固定。

　また、パケットライトの新フォーマット CD-MRW(Mount Rainier)に対応しているのも目立った特徴。CD-MRW形式でパケットライトを行なうことで、フォーマット時間を従来の10分から2分に短縮できるなどのメリットがあるという。

　バッファ容量は8MBで、付属の書き込みソフトはB's Recorder GOLDなど。

　書き込みを示すLEDは青色。

□関連記事
【11月5日】ヤマハ「CRW3200」試用レポート
～ 「Audio Master」とCD-RWの新機能を試す ～(AV Watch / 藤本健の週刊 Digital Audio Laboratory)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20011105/dal33.htm

[撮影協力:LAOX PC・DO SHOPとTSUKUMO eX.とRockValleyとT-ZONE. PC DIY SHOP]

　MP3再生機能はCD-Rなどに収納したMP3データをドライブ単体で再生できるというもの。バッテリーは搭載していないため、携帯用MP3プレイヤーとしては利用できず、「オーディオシステムとの接続」（ヤマハ）などが主な利用法として挙げられている。

　書き込み/読み出し速度は、USB 2.0接続時がCD-R書き込み12倍速/CD-RW書き込み8倍速/CD-ROM読み出し24倍速で、USB 1.1接続時はそれぞれ6倍速（いずれも最大速度）。書き込みエラー防止技術には同社独自のSafeBurnを搭載する。

　電源は付属のACアダプタを利用する。

□ニュースリリース（ヤマハ）
http://www.yamaha.co.jp/news/01091701.html

[撮影協力:LAOX PC・DO SHOPとテクノハウス東映]

　発売されているのは、ATAPI接続の内蔵タイプ2製品と、USB接続の外付けタイプ1製品で、ATAPI接続の製品は実転送速度1MB/s（3.6GB/時）の通常モデルと、同2MB/s（7.2GB/時）の高速タイプがある。USB接続モデルの転送速度は0.85MB/s(3GB/時)。

　国内代理店扱いの製品で、メディア価格は1本6,500円。上記3モデルともメディア1本が付属している。

　対応OSはWindows 95/98/Me/NT/2000。

　OnStreamではメディア1本で25GB（圧縮時50GB）をバックアップできる上位モデル「ADR50」などもラインナップしている。

[撮影協力:Networkセンター秋葉原店]