IEEE 802.11a規格対応の無線LAN製品は、先にソニーから無線LANアクセスポイント「PCWA-A500」とPCカード無線LANアダプタ「PCWA-C500」が出ているが、「PCWA-A500」はVAIO専用オプションという位置づけで発売されたもので、汎用品としては今回の製品が初になる。

「WN-A54/BBR」の外観デザインは、ソニーの「PCWA-A500」にそっくり。

[撮影協力:若松通商]

　ダイナミックDNSとは、固定IPアドレスを持たないユーザーでも自宅PCに任意のサーバ名（xxxxx.yyyyy.com）をつけられるサービス。IPアドレスとサーバ名の対応を任意のタイミングで更新できる仕組みになっており、IPアドレスが変わるたびに専用のWebサイトでIPアドレスを更新するか、IPアドレス監視機能を持った専用更新ソフトを常駐させておくのが一般的な利用法。

　この製品では、IPアドレスが変わるたびにルータ自身がダイナミックDNSの更新用WebサイトにアクセスしIPアドレスの更新を行なう仕組み。ウリのひとつとされている機能だが、「サポート対象外」とも告知されており、対応しているサービス名や詳細な仕様は外箱やWebサイトには明記されていない。ただし、Webサイトに掲載されている設定画面サンプルでは、対応ダイナミックDNSとしてDynDNS（Dynamic DNS Network Services提供）が挙げられている。

□DynDNS
http://www.dyndns.org/

[撮影協力:パソコンCityパーツ館]

　4つのLANコネクタはいずれも10/100Base-TXに対応したもの。ルーティングの設定次第で様々なかたちで利用でき、同社のWebサイトでは「公開用Webサイトを設置するための本格的なDMZセグメントを作成する」「WAN側に2ポート割り当てて、片方を非常時のバックアップ回線とする」「ブロードバンドルータとしてではなく、単なる4ポートルータとして利用する」などの例が挙げられている。

　このほかにシリアルポートも搭載しており、TAやモデムを接続することでダイアルアップルータとしても利用可能。さらにシリアルポート経由での遠隔メンテナンスにも対応している。

　PPPoE対応の製品で、複数の固定IPアドレスを利用できるUnnumbered接続にも対応している。

　個別制御できるLANコネクタを3つ以上備えたブロードバンドルータは珍しい。

　メーカー公表の最大転送速度は39.2Mbps(NAT・パケットフィルタ使用時)～50.7Mbps(NAT・パケットフィルタ未使用時)。

[撮影協力:ぷらっとホーム]

　並行輸入扱いのバルク品で、保証に関しては「並行輸入代理店による保証がある」（コムサテライト3号店）とのこと。

[撮影協力:コムサテライト3号店]