2001年8月に正式発表があったALi初のPentium 4用チップセットALADDiN-P4を搭載したマザーボードがようやく登場することになりそうだ。その第1弾となるIwillのSocket 478マザーボード「P4DA」のサンプル展示がT-ZONE. PC DIY SHOPで始まっているほか(価格は未定)、ぷらっとほーむでも入荷の告知(予価14,800円)が出されている。両ショップとも入荷予定は来週という。なお、ALADDiN-P4チップセットはPC2700 DDR SDRAM(DDR333)に対応しているはずだが、展示中の「P4DA」の横にあるスペックシートには対応メモリが「DDR266/200対応」書かれているのが気になるところ。IwillのWebサイトにある製品情報にも同様の記述があることから、理由は分からないが「P4DA」は少なくとも発売時点でPC2700(DDR333)には対応しないということになるようだ。なお、IwillのWebサイトによれば、初回ロット限定の特典としてIwill特製のアルミ製名刺入れが同梱されるとのこと。 □P4DA(http://japan.iwill.net/home/home.asp) |
2基のファンの個別制御や温度センサーの搭載により温度と連動した制御を可能にするなど、前モデルから大幅なパワーアップを遂げたシステムテクノロジーコーポレーションの3.5インチベイ用ファン回転数制御アダプタ「スーパーファンコントローラ ST-24」が、先週いくつかのショップで出された予告どおり発売開始となった。先週の予告で9日(土)入荷予定としていた高速電脳ではそれより2日早い7日(木)に販売をスタートしたが、その日の内に完売するという人気ぶりだ(同店の次回入荷は22日(金)の予定)。好評だった前モデルにユーザーの意見をフィードバックする形でさまざまな改良を加えたという今回の製品だけに、その人気の高さもうなずけるといったところだ。ほかのショップでも随時入荷する予定だが、人気製品だけに争奪戦となることも予想されるため、購入を考えている人は早めの行動に出たほうがよさそうだ。実売価格は4,480円~4,680円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □スーパーファンコントローラ ST-24(http://www.system-j.com/st24press.shtm) |
本来のVGA BIOSとは別に、もう1つ予備のVGA BIOSを搭載しているというユニークなビデオカードが登場した。製品はGeForce3 Ti 200ビデオチップと128MBのDDRメモリを搭載したMSI製ビデオカード「G3Ti200 Pro-VT128」で、実売価格は22,970円~25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。この製品が備えているユニークな機能「Twin-BIOS」とは、VGA BIOS ROMをメインBIOSとオリジナルBIOSの2つのブロックに分け、どちらのBIOSから起動するかを基板上のジャンパで選択できるというもの。万一メインBIOSをBIOSアップデートの失敗などによって破損してしまった場合でも、オリジナルBIOSから起動後メインBIOSに対して再度BIOSアップデートが行なえるというわけだ。こうしたBIOSの二重化はマザーボードでは先例があるが、ビデオカードでは珍しい。ビデオメモリを128MB搭載しているほか、ビデオ出力機能とビデオキャプチャ機能を備えているという特徴もあり、なかなかお買い得の製品と言えそうだ。 □G3Ti200 Pro-VT128(http://henry.msi-computer.jp/company/press/press_release?pr_id=41) |
GeForce4 MXシリーズでは最下位のモデルとなるGeForce4 MX420ビデオチップを搭載した初のビデオカードが登場した。製品はビデオメモリにSDR SDRAMを64MB搭載したクリエイティブの「3D Blaster 4 MX420 AGP 64MB」で、実売価格は12,800円~14,750円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。カード本体は緑色の細長い基板を採用し、部品の数も少なくかなりシンプルだ。また、最大1,024ドット×768ドットでのTV出力が可能なS端子を備え、S端子-コンポジットビデオ変換用ケーブルも付属するといった特徴は先週登場した同社のGeForce4 MX440搭載ビデオカード「3D Blaster 4 MX440 AGP 64MB」と同様となっている。ビデオチップがGeForce4 MX420ということで描画パフォーマンスは最速ではないが、その分発熱量が少ないせいか冷却用のファンは搭載せずチップヒートシンクのみとなっているので、ファンレスの静音PCには最適といえそうだ。 □3D Blaster 4 MX420 AGP 64MB(http://japan.creative.com/products/graphics/4mx/) |
鳴り物入りでデビューを飾ったばかりのマイクロソフトXboxだが、このところどうも旗色がよくない。出荷数がさほど伸びていないという報道が出ているほか、デビュー直後にはよくある話とはいえ、初期不良問題が大きく取りざたされている。その問題とは、Xboxで再生したCDやDVDメディアの外周部に傷がつくというもので、同社はすでに修理や交換といった対応のコメントを出している。しかし、アキバではLAOX THE COMPUTER GAME館が8日(金)に販売を一時中止し、入り口に「お客様に対し信頼できる商品を提供させていただくためにもXbox本体の販売を一時停止させていただきます」という貼り紙を出すなど、問題発覚直後は一時的に異例の事態にまで発展した。その後、マイクロソフトとの協議が行われて販売は9日(土)から再開されたが、Xboxを巡るゲーム機戦争の紆余曲折はまだまだこれからいろいろありそうだ。 □Xboxのメディアへの影響と対応について(http://xbox.jp/020307.html) |
ソースネクストから「ADSLを極限まで速くする」というソフト、その名も「驚速ADSL」が発売された。「ブロードバンドルータの肝はスループットの高さ」というようなハードを重視するユーザーにとって、ソフトのみでADSLでの通信速度が本当に速くなるのかどうか非常に気になるところだが、「ボタンひとつで最適化」「あなたのADSL環境は、もっと速くなる」などといったうたい文句が踊るパッケージ裏の解説をまとめると、MTU/RWIN値の設定変更やDNSキャッシュ機能の搭載などにより“加速”が実現されるという。さらに“すぐに効く”という「最速化チェックリスト」も付いているということなので、このリストで自分のADSL環境は最速にできる状態なのかどうかチェックしてみるのもよいだろう。なお、この製品には各社のADSLサービスに対応した通常バージョンとYahoo! BB専用バージョンの2種類があるほか、アンチウイルスソフトなどとセットになった「パーフェクトADSL」という製品も出ているので、自分に合うものを選ぼう。「驚速ADSL」の実売価格は3,299円~3,670円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □驚速ADSL(http://www.sourcenext.com/products/adsl/) |
「1Giga Pro」とマーキングされたC3が直付けで搭載されたPCCHIPS製のmicroATXフォームファクタマザーボード「M787CLR」を採用した小型自作PCキットの入荷予告がスリートップ2号店で出されている。入荷予定時期は来週で、予価は19,800円。この製品の特徴は、静音タイプの小型電源ユニットと、CPU上にヒートシンクのみが取り付けられた別仕様の「M787CLR」(1月に単品販売された「M787CLR」はCPUファンを搭載している)を採用することで静音化を図っている点だ。同店がテストしたところによると、電源ユニットは動いているかどうか分からないほど動作音が静かだったそうで、また、C3の動作クロックが667MHzとなっていた(単品の「M787CLR」では733MHz)ほか、ケースを閉じた状態で1日ベンチマークを走らせてみたところCPU温度は65℃前後で安定していたという。省スペース性、静音性、安定性のすべてを兼ね備えたPCが手軽に自作できるということで、注目の製品となることは間違いなさそうだ。なお、PCケースにはファンが搭載されていないが、販売代理店によると「PCケースにファンを取り付け、さらにファン回転数制御用コントローラを添付した形で販売する予定もある」とのことで、その場合は価格と入荷時期も変更になるとしている。 □M787CLR(http://www.pcchips.com.tw/M787CLR.html) |
人体を感知するセンサーの搭載により省電力化を実現したというユニークなデジタル無線方式採用のワイヤレス光学式マウス「MLKF-1000-B」がリンクスインターナショナルから発売になった。実売価格は3,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。この製品は、マウス本体の左右両脇に人体感知用のセンサーを備えており、そこに触れるとマウスの電源が入り、逆にセンサーから離れると2秒後に電源が切れるスリープ機能によって、電池の消費量を抑えている。さらに、電池の交換時期をマウス本体のランプが点滅して知らせてくれるという機能もある。そのほかの主な仕様は、マウス-レシーバ間の通信可能距離が約2m(間に障害物などがあっても可)、レシーバの接続インターフェイスがPS/2、マウス本体の電源が単3形乾電池×2本(アルカリ乾電池の場合で約3ヶ月使用可能)など。独自機能を搭載しているのはもちろんだが、ワイヤレス光学式マウスとしては安価な部類に入るため、価格面でも魅力的な製品と言える。 □MLKF-1000-B(http://www.links.co.jp/news_release/mlkf-1000-b.pdf) |
メルコから同社の無線LAN製品「AirStation」シリーズでLANケーブルによる給電(PoE:Power over Ethernet)を可能にするという画期的なアダプタが発売になった。製品は給電アダプタ「WLE-POE-S」と受電アダプタの「WLE-POE-R」の2つで、実売価格は「WLE-POE-S」が3,799円、「WLE-POE-R」が5,479円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。通常、無線LANのアクセスポイントには、電源ケーブルとLANケーブルの2本を接続することになるが、これらの製品を利用すればLANケーブル1本で済むようになり、ケーブルの引き回しが非常に楽になる。具体的には、アクセスポイントを「WLE-POE-R」に、ACアダプタとHUBなどを「WLE-POE-S」に接続し、双方のアダプタをカテゴリ5のストレートLANケーブルで接続するという形になる。アクセスポイントを置きたい場所にコンセントがないときや、電源ケーブルの引き回しの煩わしさから開放されたいなどといった場合には最適の製品と言えるだろう。なお、対応機種は「AirStation」シリーズの一部のみとなっているので、この点には注意が必要だ。 □無線LAN(http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/network/wireless.html) |
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