2製品の基本仕様はCPUとCPUクーラー以外はほぼ同じ。チップセットにApollo PLE133を搭載し、チップセット内蔵機能によるVGA(TV出力機能付き)、サウンド機能、LANインターフェイスをオンボード搭載、さらに1本のPCIスロットと2本のPC100/PC133対応DIMMスロットが用意されている。

　ストレージ系のインターフェイスに関してはユニークな仕様になっており、USB接続FDD/HDD/ZIP/CD-ROMドライブからのブートが可能とされている半面、通常のFDDインターフェイスが省略されている。IDEインターフェイスはUltra ATA/100対応。

　このほかの主な特徴は、2本のDIMMスロットを併用してメモリアクセスを高速化するバンクインターリーブに対応している点や、コンポジットビデオ出力コネクタが「ジャンパピンでSPDIF端子に切替可能」（マニュアル）な点、専用設計のライザーカード（オプション）を使うことで2本のPCIスロットを利用できる点、TV出力のアンダースキャン/オーバースキャンをBIOS画面で設定できる点など。SPDIF端子が出力なのか入力なのかは明らかにされていない。設定可能なFSBは66/100/133MHz。

　なお、この「17cm角」のフォームファクタはVIAが「Mini-ITX」として提唱しているもの。「FlexATX規格をさらに小型化した」という特徴は一般の「17cm角マザーボード」と変わりないが、電力に関する仕様が追加されており、同社が提唱する小型のITX電源(47W)と併用することで静音かつ小型のPCを実現できるという。ITX電源はATX電源と同じコネクタを備えており、標準的なサイズは174(L)×73(W)×55(H)mmとされている（一般のATX電源140(L)×150(W)×86(h)mm）。

[撮影協力:高速電脳とT-ZONE. PC DIY SHOPとソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館とコムサテライト3号店]