【 2002年6月29日号 】

Parhelia-512搭載ビデオカードのデモ開始、3面ディスプレイ表示も
予価は6万円弱、すでに予約受付を始めたショップも

動作デモ中BLESS秋葉原本店
【動作デモ中】【BLESS秋葉原本店】
Parhelia-512T-ZONE. AKIBA PLACE
【Parhelia-512】【T-ZONE. AKIBA PLACE】
TSUKUMO eX.デモ風景
【TSUKUMO eX.】【デモ風景】
Parheliaロゴ出力コネクタ
【Parheliaロゴ】【出力コネクタ】
デモ予告T-ZONE. PC DIY SHOP
【デモ予告】【T-ZONE. PC DIY SHOP】
パッケージ(表)パッケージ(裏)
【パッケージ(表)】【パッケージ(裏)】

 ビデオチップでは久々の大物と期待されているMatroxの「Parhelia-512(パフィリア)」がアキバにお目見えした。一部のショップにこれを搭載したMatrox純正ビデオカードのサンプル版が入荷し、店内での展示やデモが始まったもので、製品版の入荷も早ければ来週だという。

 デモでは特徴的な機能のひとつである3台のディスプレイを利用したマルチディスプレイが見られるなど、ビデオカードのパフォーマンス向上を追いかけるパワーユーザーにとっては見逃せない内容になっている。29日(土)に確認できた限り、デモと予約受付を実施しているのは4店。

●3面ディスプレイでデモ

 いち早く動作デモをを始めたのはBLESS秋葉原本店。店頭には「Matrox Parhelia動作デモ中!! もちろんTriple-Display!」と書かれたPOPが貼り出され、店内では17インチの液晶ディスプレイを3台接続した状態でデモを実施中。3台のマルチディスプレイ接続は「TripleHead Desktop mode」と呼ばれる機能で、それぞれビデオカード側が独立した映像を出力し、3つのディスプレイを1つの連結されたディスプレイにみたてて画面構成をつくることができる。デモでは、Matrox純正のデモプログラムを使って宇宙での戦闘シーンや海の中で魚が泳ぎまわるシーンを3D CGで再現、3面ディスプレイを有効に使った広大で迫力のあるデモになっている。なお同店での入荷は来週の予定で、予価は59,800円とのこと。

 また、T-ZONE. PC DIY SHOPT-ZONE. AKIBA PLACEでも同様に3台のディスプレイでMatrox純正のデモプログラムを実行している。入荷時期は7月7日(日)頃で、予価は59,800円とのこと。さらにTSUKUMO eX.も29日(土) 13:00~14:00限定で2台のディスプレイを使って屋外でのデモイベントを開き、一時は人だかりができる盛況ぶりを見せた。同店は現在1Fで動作デモを継続して実行中だ。

●世界初のDirext X9対応のカード

 デモ用のサンプル版カードをチェックしてみると、「Matrox Parhelia」の文字が記された大型のビデオチップ用クーラーがひときわ目立ち、これを見る限り発熱量はそれなりにあるようだ。ほかの外観的な特徴は、BGAタイプの小型メモリチップ(Infineon製DDR SGRAM)が独特の配置で実装されている点やDVIコネクタが2つついているブラケット部が印象的だ。

 世界初のDirectX 9対応/512bitビデオチップのParhelia-512は、256bitのDDRメモリインターフェイスをサポートすることで20GB/sというメモリ帯域幅を実現しているのが大きな特徴。これはGeForce4 Ti4600(10.4GB/s)の約2倍にあたり、パフォーマンスを重視するパワーユーザーにとっては期待の製品と言える。

 そのほかパフォーマンス面に貢献する機能として、4基の128bit Vertex Shaderエンジンで構成されるジオメトリエンジンの「Quad DirectX 9 Vertex Shader Array」やレンダリングエンジンの「36-Stage Shader Array」、マルチテクスチャリング機能の「Quad Texturing」などを搭載。これら先進機能の搭載によりDirectX 9環境ではもちろんのこと、従来のDirectX 8環境においても他社製品を上回るパフォーマンスを実現できるという。

 さらに、同時に3台までのディスプレイに出力が可能な「TripleHead Desktop mode」や2系統のDVI出力に対応する「DualHead-HighFidelity(HF)」をサポートするほか、10bitカラー処理、機能有効時のパフォーマンス低下を抑えたアンチエイリアス機能「16x Fragment Antialiasing(FAA-16x)」、高品質なVGA、DVI、テレビ出力を実現する「UltraSharp Display Output Technology」などといった画質向上を図る新機能を搭載しているのも特徴のひとつ。以前から画質では定評のある同社の製品だが、Parhelia-512もその期待を裏切らない製品になっているといってよさそうだ。

●予価は5万円台、入荷は来週

 予約受付はデモ中のショップのほか、ツクモDOS/Vパソコン本館でも行っているので、早く確実に手に入れたいのならば、これを利用するといいだろう。

□Parhelia(Matrox Graphics)
http://www.matrox.com/mga/products/parhelia/home.cfm

 (Matrox Parhelia)

[撮影協力:BLESS秋葉原本店TSUKUMO eX.T-ZONE. AKIBA PLACET-ZONE. PC DIY SHOP]


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