【 2002年7月6日号 】

究極の真紅PC?Dual Athlon対応自作PCキット「CyberHawk」発売

CyberHawkCyberHawk
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 ケースはもちろん、マザーボードのDIMMスロットやPCIスロットなど細部に至るまで何もかも赤一色で統一したショッキングな自作PCキット「CyberHawk CH1-BB760MPX」がデビューを飾った。これはCOMPUTEX TAIPEI 2002の会場でも大きな注目を集めた真紅のDual Athlon対応自作PCキットで、ハードウェアとしての基本スペックは、CoolerMasterのアルミ製ミドルタワーケースにIwillのAMD-760MPX搭載Dual Socket Aマザーボードをセットしたもの。販売はメルコの子会社であるCFD販売で、実売価格は97,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 カラーリングを特徴とした製品はこれまでにも数々登場しているが、この「CyberHawk」は色へのこだわりという点では従来のレベルをはるかに上回っている。ケース全体や搭載するFDDはもとより、なんとマザーボードの基板、AGP/PCI/DIMMの各スロット、IDEコネクタ、そしてチップセット上のヒートシンクまで、とにかく細かい部分まで全て赤色で統一されているのだ。さらに付属品のIDEスマートケーブルやCPUクーラーまでも赤色で、その凝りようは異常というほかない。

 CFD販売によると、そもそもこの「CyberHawk」が誕生するきっかけとなったのは、日本AMDからAthlon販売促進のためのよい自作PCキットの企画はないかと持ちかけられたことだという。デザインなどの制作はCFD販売が担当し、塗装は有名自転車メーカーの中国工場で行なったものだそうだ。

 PCケースは最近アキバでも流行の兆しを見せつつある、透明アクリル板をサイドカバーに用いた“シースルー仕様”。側面だけでなく上面にもアクリル板が取り付けられているのがユニークなところだ。そしてこの上面のアクリル板にも赤半透明のものを採用、内部のドライブベイや電源ベイまでも赤色で塗装されている。ただし、ケース表面のカラーリングの光沢感はかなり強く、ややギラギラとした印象を受けるところがあり、この点はもしかすると好みが分かれるところかもしれない。

 搭載するマザーボードはIwillのAMD-760MPX搭載Dual Socket Aマザーボード「MPX2」と同仕様のもの。しかし、前述のとおり基板からパーツ各部まで赤色にしたカスタム仕様ということもあり、基板上にシルク印刷されている製品名は「MPX2」ではなく「CyberHawk VER:1.4」となっている。BIOSもオリジナルで、起動画面では騎士のシルエットが表示される。

 この製品を梱包した外箱のデザインもユニークで、赤色を基調とした背景に剣を掲げた騎士の絵が描かれ、その上に「身に纏うは赤き鎧(中略)今、ここに真の勇者降臨す・・混沌とした戦いに雌雄を決す」というメッセージが書き込まれているという、まるで映画のワンシーンのようなイラストが全面を覆っている。スペック表記などPCを連想させるものは一切無く、ショップで一見しただけでは、これが自作PCキットの箱だとは誰も気付かないに違いない。

 自作PCキットで価格が約100,000円というのは確かに非常に高価だが、単に既製品を塗装しただけのものとは違い、これだけ徹底した特別仕様で作られているだけに、それ相応のコストがかかって当然だろう。まさに金に糸目をつけずに仕上げた、究極の真紅PCというわけだ。PCのルックスにこだわる人や、誰も持っていない特別なPCに憧れる人は、この夏のボーナスの使い道として検討してみてはどうだろうか。

 なお、販売を行なっているソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館では、ビデオカードやサウンドカード、DDR SDRAM DIMM、DVD-RAM/Rドライブ、USB2.0+IEEE-1394コンボカードまで赤くしてセットにしたコンセプトモデル「CyberHawk CH1-CM760MPX」も来週入荷する予定とのこと。予価は約250,000円。

□CyberHawk CH1-BB760MPX/CH1-CM760MPX(CFD販売)
http://www.melshop.com/cyberhawk/
http://www.melshop.com/guidance/cyberhawk.html

 (自作PCキット)

[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館]


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