先週登場した「VMX420-64ALTV」に続いて、今週はAOpenとGAINWARDからGeForce4 MX420/MX440/MX460を搭載したLowProfile対応のビデオカードが発売になった。すべてメモリは64MB DDRで、AOpenはGeForce4 MX420を搭載した「GF4MX420-64DDR」、GAINWARDはGeForce4 MX420/MX440/MX460搭載の「GeForce4 PowerPack! Pro」シリーズが4モデル登場している。GAINWARDは基板が赤く、スペックのバリエーションが豊富なのが特徴で、搭載ビデオチップの違いで3種類あるほか、さらにGeForce4 MX420搭載カードに関してはPCI対応版まで用意されている。これまでGeForce4シリーズを搭載したLowProfile対応ビデオカードは貴重な存在だったが、これで一気に選択肢が広がったことになる。省スペースPC向けのビデオカードとしては大いに魅力的で、人気を呼びそうだ。5製品の実売価格は9,280円~14,979円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、ほとんどの製品は冷却機構としてヒートシンクのみを搭載しているが、GAINWARDのGeForce4 MX460搭載カードだけはファンも搭載している。 □GF4MX420-64DDR(http://www.aopen.co.jp/products/vga/gf4mx420-64ddr.htm) |
またも小型PCマニアの物欲をそそりそうな製品が近日中に登場するようだ。パソコン工房秋葉原店では魅力的な総アルミ製Mini-ITX対応ケース「e-FOX」の展示が始まっている。同店の入荷時期は8月頃の予定で、現在予約を受け付け中、予価は16,800円だ。電源はケース本体に内蔵されていて、これまで登場してきたACアダプタ仕様のMini-ITXケースに比べるとやや本体に厚みはあるもののその分内部スペースにはかなり余裕が感じられる。また、スリムタイプドライブ用の5インチベイとHDD用の3.5インチシャドウベイを1つずつ備えるほか、LowProfile対応のPCIスロットが1つ利用できるようになっているのも嬉しいところだ。外観はアルミ素材のシルバーカラーとヘアライン加工、艶出し処理の質感があいまって独特の高級感をかもし出しており、小型PCマニアならずとも思わず手が出てしまうかもしれない。なお、ファンレスではなく、電源ファンのほかにケース内部に排熱用ファンがある。 |
ハンダ並みの高い熱伝導率を持つという触れ込みで注目を集めていた東京商会のCPU用熱伝導接着シート「セラジン HTS」が高速電脳に入荷、販売が始まった。この製品は5月上旬に同店が「近日入荷予定」という予告を出したものの、その後発売が延び延びとなっていた。実売価格はSocket 478用が3,980円、Socket A用が3,480円。「セラジン HTS」はCPUとヒートシンクの間に挟んでその隙間を埋める役割を果たすもので、この手の接着シートとしては非常に高い33W/mKという熱伝導率がウリだ。ただし、接着時には60~90℃という高い温度でシートを融解させる必要があり、付属の説明書にはホットプレートを利用して「セラジン HTS」を過熱するというなんともユニークな使用例が紹介されている。とはいえ、CPUの発熱を利用して過熱すると、シートが融解する前はCPUとヒートシンクが密着していないためにCPUの温度が急激に上がってしまう可能性があるので、結局このホットプレートを使う方法が一番安全なやり方といえそうだ。高性能だけに取り扱いの難度は高いが、腕に自身のある人は導入を検討してみてはどうだろう。 □セラジン(http://www.tokyoshokai.co.jp/d_cerasi.htm) |
SNEから動作音がわずか12dBというSocket 370/A対応CPUクーラー「SNE8-12DB」が発売となった。実売価格は5,980円~6,780円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。口径が大きく回転数の少ない8cm角ファン(1,400rpm)を搭載することで静粛性を高めようというアプローチは従来の製品と同様だが、この「SNE8-12DB」がユニークなのは独自の固定金具を用いることでヒートシンクとファンの距離を調節できるようにしている点で、SNEによれば「冷却性能を最優先するのであれば最大(15mm)まで離した状態がベスト」としている。最大まで離すと全高が88mmとかなり高くなってしまうが、逆に高さを低く調節することで冷却性能よりもPCケース内に収めることを優先させる、といったことも可能というわけだ(最小時の全高は73mm)。距離調整によってどの程度冷却性能が変化するのかが具体的に示されていないのが気になるものの、対応CPUはAthlon XP/MP 2200+などとするしているほか、将来的にはAthlon XP/MP 3000+以上にも対応する予定としているので冷却性能にはかなりのマージンがあるとみてよさそうだ。なお、CUSTOMでは20日(土)からファンのみを単品で販売する予定があるとのこと。予価は2,980円。 □SNE8-12DB(http://www.sne-web.co.jp/newpage92.htm) |
キューブ系PCケースもフロントパネルの着せ替えができるようになると楽しくなるかも?と考えたのかどうかは定かでないが、グロウアップ・ジャパンが8月下旬に発売を予定しているという、Socket 478対応キューブ系自作PCキットCUBE-50用の交換用木製フロントパネルをUSER'S SIDE本店が展示している。同店の説明よると、これは某スピーカーメーカーが加工したもので、無垢の一枚板を使って作られたものだという。展示中のサンプル品を見る限り、確かに加工精度もよく、木製ならではの高級な質感が伝わってくる。これを使えば、木製の棚の中にPCを設置する場合でもぴったりと雰囲気が合いそうだ。これをきっかけに、もっと多くのバリエーションが用意され、ほかの機種への対応も始まれば、また新たなキューブ系自作PCキットの魅力になりそうだ。予価は6,800円とのこと。 □グロウアップ・ジャパン(http://www.gup.co.jp/) |
MSIやABITに続き、今週はGIGABYTEからもClawHammer対応Socket 754マザーボードのサンプルがアキバに上陸、TSUKUMO eX.で展示がスタートしている。製品はAMD-8151チップセットを搭載したSocket 754マザーボード「GA-K8A」で、同社らしく青色基板を採用している点と、AGPスロットのすぐ脇に45度傾けて取り付けられた“K6似”のNorthBridgeチップが特徴的だ。また、これまでアキバで展示されたSocket 754マザーボードはVIA製のK8HTAチップセット搭載製品も含めてPCIスロットが5本以下のものが多かったが、この「GA-K8A」は6本のPCIスロットを装備。さらに、2つのSerial ATAポートと3つのUltra ATA/133対応IDEコネクタのほか、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイスやIEEE-1394インターフェイス、5.1チャネル出力対応サウンド機能なども搭載するというなかなか多機能なマザーボードになっており、期待の製品といえるだろう。肝心のClawHammer自体が登場するのがまだ当分先というのが辛いところだが、1日でも早くそのスケジュールが前倒しになることを祈りたいところだ。 □GA-K8A(http://www.gigabyte.com.tw/event/computex2002/files/pdf/GA-K8A.pdf) |
ADSLモデムとしては珍しいPCIカード型の製品がDOS/Vパラダイス ネットワークセンターに入荷している。パッケージは絵柄などが一切ない白箱で、貼り付けられているバーコードシールに「INTRACOM 167987 Internal ADSL Modem(Annex A)」という記述がある以外に製品名らしい製品名も記されておらず、見るからに“人柱”向けの製品といったところ。カード本体は、基板上の2ヶ所に搭載されたCONEXANT製チップが目立つ存在となっているが、ジャンパなどはとくになく比較的シンプルな構成だ。また、仕様ではAnnex A対応で通信速度はG.lite(1.5Mbps)とG.dmt(8Mbps)の両方に対応とされているものの、マニュアルやWebサイト上の製品情報に対応通信キャリアなどに関する情報はなく、加えて直輸入品ということもあり国内の通信キャリアで利用できるかどうかは実際に試してみなければ分からないというのが実情だ。限りなく“人柱”度は高いが、入荷数はごく少量とのことなので興味のある人は早めに手に入れておいたほうがよいかもしれない。なお、同店では販売は行なってはいるものの価格は正式に決定しておらず「16,000円前後」としている。 □DSL Modems(http://www.icintracom.com/icintracom/products/internet%5Fdslmodem.htm) |
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