microATX対応のアルミ製キューブ系PCケースは静音仕様で大型
従来の小型キューブ系PCケースというと、筐体はコンパクトだがそれゆえに搭載できるマザーボードや拡張カードなどの大きさにも制限が出てくるというデメリットを持っていた。ドライブベイの数が少なかったり、AGPスロットが利用できなかったりと、コンパクトさと拡張性がトレードオフとなっている自作PCキット製品も少なくない。
そこで今回登場したのがこの「CCA320」シリーズだ。高さ、幅、奥行きが270mmという正立方体のこのPCケースは、コンパクトさでは確かにこれまでの小型キューブ系PCケースに劣るが、microATXサイズのマザーボードを搭載できるという大きな強みを持っている。microATXサイズのマザーボードはFlexATXサイズに比べると製品の選択肢の幅が広く、拡張スロットもAGPに加えPCIを数本備えているといった製品が多いので、システム構築時の自由度は高い。
また、電源ユニットにSFXや特殊なサイズのものではなく、同社のATX電源「静」シリーズの320Wタイプ「PW-320NF」を採用している点も見逃せない。これで静音性が確保できるほか、ほかの電源との差し替えが自由というメリットもある。「PW-320NF」はPentium 4、AthlonXPにも対応していて、このこともパーツ選択の自由度の高さに貢献しているといってよいだろう。
ドライブベイは5インチ×2、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×1を装備。本体前面のドライブベイ部には、ドアのように開閉できるカバーを備えている。「CCA320」シリーズはスリムタイプのmicroATXサイズに比べて横幅はあるものの、5インチベイを2つ装備しているのはうれしい点だ。
キューブ系ケースとしてはやや大柄の「CCA320」シリーズだが、microATX対応のPCケースやマザーボードは以前からアキバでの注目度は高かっただけに、人気製品となる可能性は高いといえるだろう。「microATX対応キューブ系ケース」という新たなプラットフォームの登場に、小型PC市場の勢力図にも変化が現われるかもしれない。
□CCA320シリーズ(東海理化販売)
http://www.torica.com/products/torica-original/case/cube.htm
(東海理化販売 CCA320) |
[撮影協力:LAOX PC・DO SHOPと高速電脳とクレバリー1号店]
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