発表されたばかりのXeon 2.80GHzが早くもバルク品のかたちでアキバに姿を現した。ぷらっとホームが2個セットの条件付きで販売を始めたもので、実売価格は159,600円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。実はこれ、同店では8月下旬から「Xeon 2.4GHzよりも高価なXeon 2.X GHz」として伏字の状態で売られていたもので、正式発表と同時に伏字がなくなっただけ。正確には発表前からアキバに姿を現していたことになる。同時発表の2.60GHzについては、同店で近日リテールパッケージ品が入荷する予定があるほか、USER'S SIDE本店では2.60GHz(予価57,800円)と2.80GHz(予価73,800円)リテールパッケージ品の予約を受付中だ。なお、これまで最速だったXeon 2.40GHzは、一気に先週比で半額近い価格にまで値下がりしているので、コスト重視の人はこちらを狙うのがよさそうだ(詳細は「CPU最安値情報」参照のこと)。
□Xeon(http://www.intel.co.jp/jp/products/server/processors/server/xeon/) |
今週登場したAthlon XP 2200+のリテールパッケージ品の後を追うようにして、Athlon MPも久々の新製品となる2200+モデルがバルク品で発売となった。実売価格は25,800円~28,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。現時点でAthlon MPの最上位モデルとなるこの2200+モデルは、Athlon MPでは初めて0.13μmプロセス製造のCPUコアを採用した製品で、キャパシタの配置やダイサイズなどの外観はThoroughbredコア採用のAthlon XPとほぼ同様となっている。また、OPNは「AMSN2200DKT3C」で、これをデータシートと照らし合わせてみると動作クロックが1,800MHz、FSBが133MHz、2次キャッシュ容量が256KB、動作電圧が1.65Vなどといった仕様になっていることが分かる。TDPの最大値は60Wで、従来モデルの2100+(66W)からわずか6W下がったのみだが、システム全体の発熱量を少しでも下げたいと考えている人にとっては見逃せない部分だろう。なお、データシートにはさらにTDP値の低い2000+モデル(58.2W)に関する情報もあり、こちらの登場にも期待したいところだ。 □Athlon MP(http://www3pub.amd.com/japan/products/cpg/server/athlon/) |
S3 Graphicsのモバイル向けビデオチップSavage IXを搭載するという珍しいビデオカードがバーテックスリンクのオリジナルブランドMercurioから発売された。実売価格は通常モデルの「S3 298/8M」が1,680円~1,799円、テレビ出力機能搭載モデルの「S3 298/8M W/TV」が1,980円~1,999円で、いずれもバルク品だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ビデオメモリを内蔵するSavage IXビデオチップを利用しているだけあって、基板上にはビデオチップやVGA BIOS用と思われるEPROMを搭載する以外にとくに主立った部品はなく、カードサイズもかなりコンパクトになっている(ただしLowProfile対応ブラケットは付属していない)。対応インターフェイスがAGP 2X、ビデオメモリ容量がビデオチップ内蔵の8MBのみと、最近のビデオカードに比べてスペックは見劣りするものの、チップクーラーの類を一切搭載していない点は静音PCや小型PCのマニアにとっては要注目だろう。珍しいパーツには目がないというユーザーも、コレクションの一つに加えてみてはどうだろうか。 □Mercurio(http://www.vertexlink.co.jp/product/platform/mercurio/main.html) |
Serial ATAインターフェイスカードなどを一足早く入手しているという人は要注目だ。玄人志向とアスクから格安のシリアル-パラレル変換アダプタが登場した。製品名は玄人志向が「445-GEN」で実売価格は2,399円~2,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、アスクが「AS-B0059」で実売価格は2,799円~3,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。。既存のIDEデバイスをSerial ATAインターフェイスに繋げて使用するためのシリアル-パラレル変換アダプタは、3wareから「CBL-P-SATA」が発売されているが、この1個あたりの価格は6,000円前後とやや高め。しかし「445-GEN」と「AS-B0059」はその半額程度という価格に設定されていおり、Serial ATAインターフェイスカードやマザーボードに搭載されているSerial ATAインターフェイスをちょっと試しに使ってみたい、という人でも気軽に購入できるだろう。アダプタ用の電源ケーブルだけでなく、Serial ATAケーブルが1本付属しているのもうれしい点だ。ただし、このアダプタをドライブ背面のIDEインターフェイス部分に装着すると全体の奥行きがかなり伸びてしまうため、小型のPCケースなどでの利用は難しいかもしれない。また、アダプタ本体は基板が剥き出しの状態になっているので、ショートなどさせないよう配線にも注意したいところだ。 □445-GEN(http://kuroutoshikou.com/products/henkan/445gen.html) |
ファンレスのキューブ系自作PCキットを利用したファイルサーバーのデモがスリートップ2号店で実施中だ。BONA ComputechのACアダプタ電源採用ファンレス自作PCキット「MANA」をベースにしたもので、内部にはセンチュリーがファイルサーバー構築カードとして発売したばかりの「NASKIT」が組み込まれている。この「NASKIT」は、CFに内蔵されたLinuxでブートし、カードに接続されたIDE HDDをネットワーク上で共有できるようにするというPCIカードで、ほかにもDHCPサーバ/クライアント機能、NTPサーバ/クライアント機能、マザーボード側パラレルインターフェイスを使ったプリントサーバー機能なども内蔵している。今回の試作機では、CPUにC3 800MHz、HDDにMaxtor製20GB HDDを搭載した状態で動作中だ。同店ではファンレスのファイルサーバーとして販売する予定とのこと。価格や販売時期は未定。興味のある人は同店で動作状況をチェックしてみるといいだろう。 □NASKIT(http://www.century.co.jp/products/naskit.html) |
アキバで品薄状態が続いているアイ・オー・データ、ラディウスのDVD-RAM/R/RW対応マルチドライブに続いて、今度はソニーからDVD-R/RWドライブとDVD+R/+RWドライブの両方の機能あわせ持ったマルチドライブが近日中に登場する。ラインナップはATAPI接続の内蔵ドライブ「DRU-500A」と、USB 2.0/IEEE-1394接続の外付けドライブ「DRX-500UL」の2種類で、一部ショップでは予約の受け付けを始めている。各メディアのライティング速度は、DVD-Rが4倍速、DVD-RWが2倍速、DVD+R/+RWが2.4倍速、CD-Rが24倍速、CD-RWが10倍速となっていて、そのほかDVD-ROMとCD-ROMの読み込みにも対応しており、サポートするメディアの数は8種類にも上る。DVD-RAMはサポートしないものの、スピード面、対応メディア数ともにDVD-RAM/R/RW対応マルチドライブ(DVD-RAM/Rが2倍速、DVD-RWが1倍速など)を上回るだけに、こちらも高い人気を集める製品となることは間違いないだろう。BLESS ストレージ館の入荷予定時期と予価は、「DRU-500A」が10月中旬で49,800円、「DRX-500UL」が11月中旬で59,800円。TSUKUMO eX.では両モデルとも10月上~中旬入荷予定で予価は49,999円。発売までまだ若干日数があるが、購入を予定している人は入手しそこなわないためにも今から予約をしておいたほうが無難かもしれない。 □DRU-500A/DRX-500UL(http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/CRX/) |
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