NVIDIAの最新チップセット「nForce2」シリーズを搭載した初のマザーボード。Leadtekの製品で、VGA機能無しの「nForce2-ST」チップセットを採用している。 nForce2は、初代nForceを構成する「IGP(またはVGA非内蔵のSPP)」と「MCP」の2チップをそれぞれ大きく強化したチップセット。ノースブリッジにあたるIGP/SPPの強化点はFSB 333MHzやDDR 400メモリ、AGP 8Xへの対応、およびICPが内蔵するVGA機能の強化など。64bitバス×2本でメモリアクセスするという基本アーキテクチャは従来どおりで、最大メモリ帯域は従来の4.2GB/sを上回る6.4GB/s(DDR 400メモリ搭載時)となった。また、VGA機能は「GeForce2 MX相当」から「GeForce4 MX相当」なったとされており、新たにデュアルディスプレイにも新たに対応している。 一方、サウスブリッジにあたるMCPは、USB 2.0やUltra ATA/133といった最新フェーチャーに対応したほか、新たにIEEE-1394インターフェイスや2チャネル目のLAN論理層を内蔵、さらに統合度を増している。追加されたLAN論理層は3Com製の論理層で、従来から搭載していたNVIDIA製論理層とは異なるもの。なお、このMCPに関しては、フル機能搭載の「MCP-T」チップと、一部機能を省略した「MCP」チップの2種類があり、MCPチップではIEEE-1394コントローラと3Com製LAN論理層などが省略されている。 今回発売されたWinFast K7NCR18D Proが搭載しているのは、VGA非内蔵ノースブリッジの「SPP」とフル機能版サウスブリッジの「MCP-T」。 VGA機能こそ搭載していないものの、FSB 333MHzやDDR 400メモリ、AGP 8Xには正式対応しており、6ch対応サウンド機能やLANインターフェイス(利用論理層は不明)もオンボード搭載している。IEEE-1394インターフェイスはオンボード搭載されていないが、IEEE-1394用物理層チップを搭載したACRカードが添付されており、3ポートのIEEE-1394コネクタを利用可能。拡張スロットはAGP×1とPCI×4、ACR×1、DDR DIMM×3。 マニア向け設定機能としてはFSB調整機能やAGPクロック調整機能、メモリクロック調整機能、コア電圧/メモリ電圧/AGP電圧調整機能などを搭載している。 「入荷量は非常に少量」(販売ショップ)だそうで、一部ショップでは入荷直後に完売している。次回入荷に関しては「IEEE-1394カード無しの下位モデルが来週中に入荷する見込み」(コムサテライト3号店)と話すショップがあるのみで、VGAオンボードタイプの入荷時期などは不明。 □nForce(NVIDIA) http://www.nvidia.com/view.asp?PAGE=nforce
[撮影協力:コムサテライト3号店とクレバリー1号店とT-ZONE. AKIBA PLACE]
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