ASUS独自のBIOS保護技術「CrashFree BIOS2」を搭載したマザーボードのBIOSをクラッシュさせた人に賞品を出すという、なんとも過激なイベントが22日(土)にT-ZONE. PC DIY SHOPで開催された。これは、いかにASUSのBIOS保護技術が優れているかをアピールするためのイベントで、本来であれば誰もBIOSクラッシュには成功しないという目論見だったのだが…。
イベントの主催者はASUSの国内代理店であるユーエーシーで、イベントの名前は「CrashFree BIOS2 クラッシュ大会」。イベントの内容は、いかに短い時間でマザーボードのBIOSをクラッシュさせられるかを参加者同士が1対1で競う(制限時間5分)というもの。もちろん、静電気や工具などでBIOSチップを物理的に破壊したりするのは反則で、たとえばBIOSアップデート中に電源をOFFにしたり、ソフトウェアを使うなどといった行為のみが許される。競技に使うマザーボードにはASUS独自のBIOS保護技術「CrashFree BIOS2」が搭載されているため、BIOSをクラッシュさせるには、頭を使ってこれをかいくぐらなければならない。
パワーユーザーがひしめく会場の中、実際に挑戦したのは約20名。目論見どおり、イベントでは次々と挑戦者が敗退していくのだが、中にはオリジナルのBIOSクラッシュ用ツールを持参してBIOSクラッシュを試みる人も2人おり、ここでハプニングが発生。1人はBIOSクラッシュに成功するも自動復旧機能でリカバリーできてしまったために失格となったものの、もう1人は完全にBIOSクラッシュに成功してしまったのだ。イベントはASUSのBIOS保護技術がいかに優れているか、つまり、どんなにいじってもクラッシュできないというところをアピールするはずだったのだが、これは予定外のハプニング。
もっとも、高度な技術を使えばBIOSクラッシュが可能とはいえ、イベント中はほとんどのケースでBIOSクラッシュを防ぐことができ、一般的な使い方をしている上での事故などはBIOSクラッシュを防げるということは実証できたようだ。
BIOSクラッシュ成功者には商品が贈られた。なお、今回の実績を見て「CrashFree BIOS2」に改良が加えられるどうかは不明だ。
□CrashFree BIOS2 クラッシュ大会(ユーエーシー)
http://www.uac.co.jp/news/daily/030218/crushfree2_tzone.html
| (ASUS製品) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]