SiS746はVGA非内蔵のSiS製Socket A用チップセットでは初めてAGP 8XやUSB 2.0、Ultra ATA/133などの最新機能に対応したチップセット。1チップ構成だった前モデル「SiS745」とは違ってノースブリッジとサウスブリッジが別チップになっており、サウスブリッジにはSocket 478用で実績のあるSiS963が利用される。ノース - サウス間の接続バスは1GB/sの専用バス「MuTIOL 1G」でSiS745の内部バス(1.2GB/s)よりもやや遅い。対応メモリはDDR266やDDR333などで、対応FSBは最大266MHz。

　Socket A用チップセットの主要メーカーであるVIAやNVIDIAの最新チップセットは既にAGP 8XやUSB 2.0、Ultra ATA/133、FSB 333MHzなどに対応しており、SiSでも改良モデルの「SiS746FX」ではFSB 333MHzやDDR400メモリにも対応するという。

　今回発売された「L7S7A2」は、このSiS746を搭載したオーソドックスな構成のATX版マザーボード。主なオンボードデバイスはサウンドとLANで、拡張スロット構成はAGP×1+PCI×4+PCI/CNR×1とDDR DIMM×3。なお、日本エリートではチップセット仕様外の独自仕様としてFSB 333MHzやDDR 400メモリへの対応もうたっている。

　価格は約8,980～9,999円と安く、3.5インチベイ用のメモリーカードリーダー(USB 1.1接続)も付属している。なお、このメモリーカードリーダー利用時は背面USBコネクタのうちの1つが利用できなくなるので注意が必要。

□SiS746(SiS)
http://www.sis.com/products/chipsets/oa/socketa/746.htm

[撮影協力:SuperCOMと高速電脳]

　オンボードデバイスはVGA、サウンド、LANインターフェイスなど。VGA機能はコネクタ1個のみのシンプルなタイプで、Leadtek製品が備えていたセカンダリVGA出力やTV出力機能は搭載していない。

　なお、上記のほかにチップセット内蔵機能を使ったIEEE-1394インターフェイスも利用でき、そのために必要な物理層チップまで搭載しているが、コネクタがヘッダピンのみで、外出し用ブラケットなども添付されていないため、この点を購入者が解決する必要がある。ヘッダピンのピン配置はマニュアルに記載されている。

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[撮影協力:DOS/Vパラダイス秋葉原2号店 Prime館]

　主なオンボードデバイスはVGA、6ch対応サウンド、LANなどで、対応FSBは200/266MHz。

　この種のDDR/SDR両対応マザーボードは最近になってSocket 478用を中心に多数発売されており、Socket A用としてもBIOSTAR M7VIG Proが1月下旬に発売されている。

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[撮影協力:TSUKUMO eX.とSuperCOM]