ケースファンでも大型の部類に入る12cm角ファンを採用したというユニークなSocket 478対応CPUクーラー「SNE4789S1812」がエス・エヌ・イーから登場した。実売価格は8,980円~9,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「SNE4789S1812」は1,850rpmの低回転12cm角ファンを搭載することで、動作音を抑えつつ高い冷却性能も備えたというユニークなCPUクーラー。ファンの動作音量について同社は「SILEN series2850rpm(同社製品)に近いと思えるもの」とするのみで、具体的な数値は示していないが、回転数が低いだけに静音性の高さは期待してよさそうだ。対応CPUはPentium 4の3.4GHz以上で、風量は同じ回転数の8cm角ファンに比べ約3倍あるとしている。
ファンをヒートシンクに固定するマウンタが左右にスライドできる可動式になっているのも特徴のひとつ。これは、この製品特有の難点を克服するための構造と言える。つまり、搭載するファンが大型のため、無風状態になってしまう中心のモーター部分が大きく、そのままでは肝心なヒートシンクが冷えないという難点があるが、これを克服するためにはマウンタをスライドさせてファンの中心位置をずらしてやらなければならないというわけだ。
サイズが119×119×92mmと大きく、かつ重量も560gとかなり重い点には要注意といえるが、高い冷却性能と静粛性が期待できるだけにパフォーマンス重視の静音PCマニアには注目の製品といえそうだ。
□SNE4789シリーズ(エス・エヌ・イー)
http://www.sne-web.co.jp/newpage161.htm
| (SNE SNE4789シリーズ) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とSuperCOM]