【 2003年3月8日号 】
メディアサーバー構築用ソフト「HomeEdge」発売、カノープス製
HomeEdgeHomeEdge
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 受信中のTV映像や蓄積した映像/音楽ファイルをLAN経由で配信する「メディアサーバー」を構築できるソフト「HomeEdge」がカノープスから発売された。実売価格は11,800円~13,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「HomeEdge」はサーバーPCが蓄積している映像やサウンドといったコンテンツを複数のクライアントから共有化するためのソフト。数秒分のバッファを持つことでネットワークのトラフィックが混雑している場合でも安定した再生が行えるほか、「ビットレート/ファイル変換機能」を搭載するのが主な特徴。「ビットレート/ファイル変換機能」では、AVIファイルや高ビットレートのMPEGファイルをリアルタイムに低ビットレートのMPEGファイルに変換することで、ネットワーク上のトラフィックを軽減する。

 また、同社製ビデオキャプチャ機器のMTVシリーズや「MTU2400」との連携機能も持っており、サーバーPCがこれらの機器を搭載していれば、テレビ番組やビデオ入力のリアルタイムの映像をクライアントPCからでも視聴することが可能だ。ただし、映像の配信はビデオキャプチャ機器1台に対して1クライアントのみ可能となっている。

 さらに同社製のノンリニア編集システムのDVStormシリーズまたはビデオ出力カード「VideoGate 1000」を搭載したクライアントPCであれば、配信映像を家庭用テレビなどに出力することもできる。そのほか、リモコンユニットの「CRM-1」を使ったコンテンツ再生ソフト「HomeEdge Player」(製品に付属)の操作にも対応するなど、まさに至れり尽せりといった印象だ。

 主な仕様は、対応OSがWindows 2000/XP(クライアントPCはWindows 2000/XP/Me)、使用可能なマシン台数が1サーバ/5クライアント(1パッケージ当たり)、対応ファイル形式がMPEG-1/2、AVI、MP3。主な必要マシンスペックはサーバ/クライアントPCともにPentium III 800MHz以上、メモリ256MB以上で、前述の「ビットレート/ファイル変換機能」を使用する場合、サーバーPCはPentium 4 2GHz程度のCPUが必要になるとしている。

 「HomeEdge」は機能が充実しているのに加えて価格が手ごろとあって、映像やサウンドのコンテンツ共有化ソフトとしてはかなり魅力的な製品といえる。家庭内ネットワークや小規模オフィスなど、さまざまな場面で利用できそうだ。

 なお、ソフト本体と「VideoGate 1000」がセットになった「VideoGate 1000 + HomeEdge TV Out kit for PCI」も同時発売となっている。こちらの実売価格は26,580円~27,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□HomeEdge(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/homeedge/homeedge_index.htm

 (カノープス HomeEdge)

[撮影協力:コムサテライト3号店TSUKUMO eX.]


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