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	【 2003年5月31日号】
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ファンレスビデオカードにまた新種、RADEON 9600を搭載

RADEON 9600 PROのワンランク下位となるRADEON 9600を搭載した初のビデオカード「DEVIL MONSTER 3」がJOYTECHから登場した。実売価格は16,979円～19,750円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。RADEON 9600は、128bitメモリインターフェイスと最大128MBのビデオメモリをサポートするほか、4本のレンダリングパイプラインを装備するといったスペックは上位のRADEON 9600 PROと同様だが、フィルレートは1.3Gpixels/sで、高クロック版とされるRADEON 9600 PROの1.6Gpixels/sを下回っている。そのRADEON 9600を搭載する「DEVIL MONSTER 3」は、チップクーラーがヒートシンクのみのファンレス仕様になっているのが大きな特徴。一部ショップのPOPにも書かれているとおり、現時点でファンレス仕様のRADEONシリーズ搭載カードとしては最強のスペックだ。ビデオメモリは128MBのDDRタイプで、出力コネクタはVGA、DVI-I、テレビを装備している。ビデオチップがRADEON 9600 PROのワンランク下とはいえ、パフォーマンス重視のファンレスPCマニアにとっては注目のビデオカードといえそうだ。
□JOYTECH COMPUTER（http://www.joytech.com/）

ISAスロット付きのi875P搭載マザー登場、SUPERMICRO製

ISAスロットを3本装備するという変わった仕様を持つi875Pチップセット搭載Socket 478マザーボード「P4SCA」がSUERMICROから登場した。実売価格は32,980円～33,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。AGPなし、PCI×4、ISA×3という最近では非常に珍しいスロット構成の「P4SCA」は、オンボードデバイスにPCI接続のATI製Rage XLビデオチップを搭載したエントリーサーバー向けのマザーボード。電源コネクタは24ピンタイプで、コネクタの端から4ピンを隠す格好で「Remove for 24pin Power Supply only」のシールが貼られている。以前にもISAスロットを装備するSocket 478マザーボードは発売されているが、こうしたサーバー用途を意識した製品は「P4SCA」が初めてだ。古いISAカードを使って安定性を最重視したサーバを自作したいと考えているユーザーには狙い目の製品といえそうだ。
□P4SCA（http://www.supermicro.com/PRODUCT/MotherBoards/875/P4SCA.htm）

RADEON 9800 PROにも“擬似ファンレス”改造モデル登場

独自にファンレス仕様に改造したビデオカードを販売していることで最近注目を集めているTSUKUMO eX.から、ついに新RADEONシリーズの最高峰であるRADEON 9800 PROを搭載したカードのファンレスバージョンも登場した。製品名は「RADEON 9800 PRO静音化セット」で、実売価格は59,999円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。これまでと同様、既存製品の冷却システムをZalman製ヒートシンク「ZM80A-HP」に換装したものだが、今回は放熱効果を上げるためにビデオチップへ熱伝導シートを貼り付けているという。1週間の初期不良対応期間が設けられているのはこれまでと同様だ。ただし、今回の製品には、PCIスロットに取り付けるタイプのジャパンバリュー製冷却ファン「PK-PCF」が付属している点に要注意。同店では「ベンチマークソフトを1日中走らせても問題なく動作したが、テスト後にカード本体が非常に熱を持っていたため、ファンをセットにすることにした」とのことで、付属ファンを併用しなかった場合の保証はしないとしている。よって、厳密にはファンレスとは言えない。とはいえ、ケースファンの風向きを工夫するなどして付属ファンを使わない方法に自己責任でチャレンジしてみるのもアリだろう。初心者向けとは言いがたいが、コアな静音PCマニアからは注目を集めそうだ。

極度にシンプルなi875P搭載マザー登場、LANとサウンドもなし

追加チップによるオンボードデバイスが一切ないという最近では珍しい仕様のi875Pチップセット搭載Socket 478マザーボード「AX4C-G」がAOpenから登場した。実売価格は16,900円～21,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。「AX4C-G」は、RAIDやIEEE 1394といった機能はもちろん、最近のマザーボードでは標準装備になったサウンドやLANも装備しないという、一切のオンボードデバイスがないマザーボード。もちろんチップセットが標準サポートするUSB 2.0やSerial ATAなどのインターフェイスは搭載しているが、ここまで機能を削ぎ落とした製品は近頃では珍しい。同社でもこのシンプルさをウリにしており、パッケージには「お好みの拡張ボード（別売）で、お客様だけの“オンリーワン”PCを作ってみませんか!?」といううたい文句を書いたラベルを貼っている。また、他の製品に比べ価格が安めなのも魅力のひとつだ。サウンドカードやLANカードは自前で用意するから不要、あるいはとにかく安いi875P搭載マザーボードが欲しいといったユーザーは狙い目の製品だろう。
□AX4C-G（http://www.aopen.co.jp/products/mb/ax4c-g.htm）

ThinkPad似のIBM製小型キーボード発売、パンタグラフ式

IBM製ノートPCのThinkPadなどで採用例のあるパンタグラフ式キースイッチを採用したIBM製小型日本語キーボード「USBキーボードウルトラナビ付（31P8974）」が発売となった。実売価格は13,500円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。タッチパッドの「ウルトラナビ」をキーボードの下部に装備し、ルックスはThinkPadからキーボード部分だけをごっそり抜き出したような印象だ。キーボードの中央部にはThinkPadでおなじみの赤いトラックポイントも備えている（タッチバッドと同時使用が可能）。また、本体の傾きの角度は、裏面の折りたたみ式フットで2段階に調整が可能だ。価格はやや高めだが、省スペース性と同時にキータッチの良さや機能性も重視したいというユーザーには狙い目の製品だろう。
□USBキーボードウルトラナビ付（http://www-6.ibm.com/jp/pc/option/obi/nob06/31p8974/31p8974a.html）

Athlon XP 1700+と2500+にも新CPUパッケージ版が出回る

5月上旬に突如登場した新パッケージ「27648 OPGA」を採用したAthlon XP 2400+に続いて、今週は1700+、2500+でも同パッケージを採用したモデルが出回り始めた。1700+はFSB 266MHzのThoroughbredコア（AXDA1700DLT3C）、2500+はFSB 333MHzのBartonコア（AXDA2500KV4D）で、先に登場している2400+と同じく、いずれも基板両面に配線パターンが見えるようになっているのが主な特徴。OPNなどが書かれたラベル近くのキャパシタ1個が削除されているのも2400+と同様だ。なお、Bartonコアの新パッケージ版が登場するのは今回が初となる。ちなみに、2400+の新パッケージ版が最近ショップで見かけられることはほとんどなく、新パッケージに完全移行するのかどうかは不透明な状況だ。販売を確認したのは、1700+がWonderCity秋葉原店とコムサテライト3号店、1700+と2500+を両方販売しているのがUSER'S SIDE本店とパソコンショップアーク。
□Athlon XP（http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_3734,00.html）

DIMMメーカーのCorsairから水冷キット登場、TURBOモード付き

「PC3500」対応といった高速メモリモジュールで知られるCorsair Memoryから、Socket 478/A対応の水冷式CPUクーラー「HydroCool200」が登場した。実売価格は33,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。ただし、現在はすでに売り切れており、6月に再入荷する予定としている。「HydroCool200」は外付けタイプの水冷式CPUクーラーで、動作状態やCPU温度の表示機能も持つ外部ポンプユニットとSocket 478/A対応冷却ヘッド、冷却液などで構成される。拡張スロットに装着する制御基板で、PC本体のパワースイッチと連動した運用が可能だ。また、通常ポンプユニットのファンは温度に連動して自動制御されるが、前面の「TURBO」スイッチをオンにすればファン回転数がフルスピードになり、冷却能力を上げることができる。専用の設置スペースが必要なのは難点だが、強力な水冷式CPUクーラーが欲しいという人には要チェックの製品だろう。USER'S SIDE本店では、CPUと同時にRADEON 9800 PRO搭載ビデオカードを冷却するデモを店内で実施中だ。
□Corsair Memory（http://www.corsairmemory.com/）

アクセスランプの機能を持つUSBケーブルとコネクタが発売に

USB機器のアクセスランプとしての機能も持つユニークなUSB 2.0対応のケーブル「USB CABLLE BLUE」（Aタイプオス－Bタイプオス）とアクセスランプ機能のみを持つUSBコネクタ「AM-USB AF BLUE」（Aタイプオス－Aタイプメス）がGalaxyから発売された。実売価格は「USB CABLLE BLUE」が1,280円、「AM-USB AF BLUE」が980円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。両製品の特徴は、接続時に単に発光するのではなく、USB機器へのアクセス時のみにコネクタの根元部分が青く光るという点。実際に試したところでは、マウスなどで反応せず、メモリカードリーダーなどで大量のデータ転送を行うとHDDアクセスランプのように点滅する。これで本体にアクセスランプを備えていないUSB機器でも、アクセス状況が確認できるというわけだ。輝度はかなり高めで、明るいところでも点灯する様子がはっきりと見える。“光モノ”には目がない人も要チェックの製品だろう。

無線LAN機能をオンボード搭載したマザー発売、BIOSTAR製

IEEE 802.11b規格準拠の無線LAN機能を標準装備するSocket 478マザーボード3機種がBIOSTARから発売となった。実売価格はi875P搭載「P4TCA Pro」が27,800円、i865G搭載「P4TSG Pro」が18,500円～18,800円、i865PE搭載「P4TSE Pro」が17,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。無線LANコントローラをオンボードデバイスとして装備するマザーボードは今回の3製品が初めてで、いずれもコントローラチップにはRealtekの「RTL8180」を採用している。アンテナはブラケット付きタイプで、CNRスロットの横にこのアンテナ用の専用スロットが用意されている。ただし、国内で使用可能な無線LAN機器として認可を受けているかどうかは不明。販売ショップも「代理店からは認可関係の話は何も聞いていない」としており、せっかくの機能も宝の持ち腐れとなる可能性が高い。なお、3機種とも有線LAN機能も装備しており（「P4TCA Pro」のみCSA接続のGigabit Ethernet）、こちらはもちろん問題なく使用できる。
□BIOSTAR（http://www.biostar.com.tw/）

高品質PCケースを使ったMini-ITXのファンレスPCが展示中

デザイン重視のユーザーから注目を集めそうな、高級感あるボディが印象的なHush TechnologiesのMini-ITX対応自作PCキット「Silent Mini-ITX PC」のサンプル品がOVERTOPで展示中だ。予価は49,800円。フロントに10mm以上の厚さがあるアルミ無垢素材のパネルを装備するなど、見た目に重量感のあるこの製品だが、実際に持ってみるとかなり重く、作りも非常にしっかりとしている。重厚感と精密感があいまって、まるでハイエンドオーディオ機器のような雰囲気をかもしだしている。また、ファンレス仕様であることも特徴のひとつで、CPUの熱はヒートパイプで筐体に伝えて放熱する仕組みになっている。放熱効果を促すための筐体の両サイド一面に備えた幅広の冷却フィンも目を惹く存在だ。採用マザーボードはVIA製「EPIA-M10000」で、ライザーカードにより標準サイズのPCIカードが利用可能になっている。なお、今回のサンプルは同店が独自に輸入したもの。現時点ではまだ具体的な販売予定はなく、反響次第で決めたいとしている。ドイツ製品のため、価格は為替相場（ユーロ）の影響で変わるかもしれないとのことだ。
□Hush Technologies（http://www.hushtechnologies.net/）

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EliteからACアダプタ駆動のSocket 478対応PCキットが登場

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