先行するSUPERMICROのサーバ向け製品「CSE-M34T」や「CSE-M35T-1」がSerial ATAで規定されているコネクタ位置を活かした設計になっているのに対し、この製品では既存のパラレルIDE用モデルを流用した設計になっており、トレイ - フレーム間の接続コネクタも従来品と似たような約60ピンタイプが採用されている。ただし、「もちろん従来品とは互換がなく、物理的に挿入できないように工夫されている」（コムサテライト3号店）とのこと。

　製品ラインナップは樹脂製フレーム＋トレイの廉価セット「OWL-MRS33」と、アルミ製フレーム＋トレイの「OWL-MRS43」、トレイのみの「OWL-MRSC43」の3種類。

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【3月8日】CSE-M34T(今週見つけた新製品)
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【5月3日】CSE-M35T-1(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030503/ni_i_hc.html#smicrosata5

[撮影協力:TSUKUMO eX.とSuperCOMとコムサテライト3号店]

　2台のIDE-HDDを格納可能で、ホットスワップなどにも対応している。PCとの接続インターフェイスはIDE。

　ブラックモデルとホワイトモデルの2種類が発売されている。

[撮影協力:SuperCOM]

　電力不足時は2つのUSBコネクタを使って電力供給を受ける仕組みになっており、2つのUSBコネクタがある特殊な専用ケーブルが付属している。ケース側のUSBコネクタはこの特殊ケーブルのみに対応した専用タイプ。

[撮影協力:スリートップ2号店とパソコンハウス東映]

　冷却ファンを内蔵している。

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

　HDD設置用のマウンタも付属している。

[撮影協力:コムサテライト3号店]

　HDDを使う場合は付属のリムーバブルケースと組み合わせて利用する。

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【5月17日】KS202WA/K204WA(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030517/ni_i_hc.html#ks202wa

[撮影協力:浜田電機]

　主な特徴は「1つの変換アダプタで、4台のHDDを変換できる(IDEコネクタ1個につき1台ずつ)」ことと「変換基板がmicroATXマザーボード用の固定穴で固定できる」こと、そして「通常のATXまたはAT電源を利用できる」ことの3つ。

　こうした特徴があるため、ATXまたはmicroATXケースを電源込みでそのままHDDケースに利用できるが、ATX電源利用時の電源スイッチに関する仕様が不明で、「電源スイッチ用」と明示されたジャンパピンも特にない。基板上には基板端部に1つと、IDEコネクタ毎に各1つのジャンパピンがついており、前者の配線はATXコネクタ付近まで伸びているため、これが電源スイッチ用ジャンパピンであるとも考えられる。

　付属品はPCケース内にUSBケーブルを引き込むためのブラケットやドライバCD、IDEケーブル4本、USBケーブルなど。マニュアルは付属していない。

　基板上に搭載されているコントローラチップはNEC製のUSB 2.0ハブチップ「μPD720110A」が1つと、同じNEC製のIDE - USB 2.0変換チップ「μPD720130」が4つ。この変換チップはIDE(Ultra ATA/66対応)のほかにATAPIデバイスにも対応しているが、玄人志向ではこの製品を「HDD変換用」とだけ告知している。また、余談になるが、この変換チップが内蔵している内部処理用CPUコアはNECのi8086互換品「V30MZ」で、考え方次第ではこの製品は「x86 CPUを4つ搭載した製品」ということになる。

□μPD720130（NEC）
http://www.necel.com/japanese/system/usb/product/upd720130.html

[撮影協力:コムサテライト3号店]