i875PでDual Xeon対応の廉価な個人向けマザーが近日登場

	【 2003年8月9日号】
	i875PでDual Xeon対応の廉価な個人向けマザーが近日登場

　Pentium 4用チップセットのi875Pを搭載しながらXeonのデュアル構成に対応するという非常にユニークなASUS製Dual Socket 604マザーボード「PC-DL Deluxe」の展示と予約受付がTWO-TOP秋葉原本店でスタートした。製品版が入荷するのは2週間後の予定で、予価は39,800円。
　Xeonに対応するチップセットとしてIntelが公式に発表しているのは、同社製のE7505/E7501と、ServerWorksのGrand Champion LE/HE。「PC-DL Deluxe」はそれらではなく、本来Pentium 4用とされているi875Pチップセットを搭載しつつ、Xeonのデュアル構成に対応するという点が注目される。
　ただ、i875PはPentium 4ではFSB 800MHzとデュアルチャネルDDR400をサポートしているが、「PC-DL Deluxe」はXeonのスペックと同じFSB 533MHzと、デュアルチャネルDDR333（Unbufferedタイプ対応）までの対応にとどまる。
　とはいえ、E7505/E7501やGrand Champion LEがサポートするのはデュアルチャネルDDR266までで、「PC-DL Deluxe」ではそれらのチップセットにはないCSA接続のGigabit EthernetやSerial ATAといった機能が利用できる。スペック的には「PC-DL Deluxe」の搭載するi875Pのほうが“Xeon対応チップセット”としては上位といえるだろう。
　また、ASUS自身がパーソナルユーザー向けの製品とうたっているのも注目点で、独自のオーバークロック機能「AI Overclocking」や、6チャネル出力対応サウンド（S/PDIF出力対応）、IEEE 1394などといった一般ユーザー向けの機能を豊富に搭載している。ただし、電源コネクタはサーバー向けマザーボードでも見られる24ピン＋8ピンという構成になっているので要注意だ。
　i875P搭載でXeonのデュアル構成に対応するというイレギュラーともいえる仕様が興味をそそるのはもちろんだが、Dual Socket 604マザーボードとしては価格が安いのも大きな魅力。ハイエンド志向のパワーユーザーを中心に、多くの注目を集めそうだ。
□PC-DL Deluxe（ASUSTeK Computer）
http://www.asus.com/products/server/srv-mb/pc-dl/overview.htm
□Xeon/E7505/E7501/Intel 875P（インテル）
http://www.intel.co.jp/jp/products/server/processors/server/xeon/
http://www.intel.co.jp/jp/developer/design/chipsets/e7505/
http://www.intel.co.jp/jp/developer/design/chipsets/e7501/
http://www.intel.co.jp/jp/developer/design/chipsets/875p/
□Grand Champion LE/HE（ServerWorks）
http://www.serverworks.com/products/GCLE.html
http://www.serverworks.com/products/GCHE.html

　（ASUS PC-DL）

[撮影協力:TWO-TOP秋葉原本店]

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