Athlon 64に対応した初のマザーボード。メーカーはMSI。 Athlon 64は、すでに登場しているサーバー/ワークステーション向けCPU「Opteron」の下位に位置するデスクトップ向けCPU。正式発表前(発表予定日は日本国内が24日)のため、オフィシャルな仕様は不明だが、AMD独自の64bitアーキテクチャ「AMD64」を採用している点や、CPU - ノースブリッジ間の接続インターフェイスがHyperTransportである点、そしてそのHyperTransportのリンク数がOpteronの3本から1本のみに減らされている点などが明らかにされている。対応ソケットは新タイプの「Socket 754」。 マザーボードの搭載チップセットは、VIAのAthlon 64/Opteron両対応チップセット「Apollo K8T800」。これも今回が初登場で、FSB 800MHzやAGP 8Xをサポートしているほか、既存のサウスブリッジチップ「VT8237」と組み合わせることでSerial ATAインターフェイスや8ポートのUSB 2.0などをサポートできるといった特徴がある。また、VIAのWebサイトにあるブロック図によると「VPX2」変換チップによる64bit/66MHz PCIにも対応しているという。 マザーボードとしての仕様を挙げると、対応メモリがDDR400(Unbufferedタイプ対応/DIMMスロット3本)、オンボードデバイスが6chサウンド、1000Base-T LAN、IEEE 1394、Serial ATA-RAID(サウスブリッジ+Promise PDC20376)、拡張スロットがAGP×1+PCI×5、対応CPUが「Athlon 64 3200+/3400+ or higher」など。最近のMSI製マザーボードではおなじみのマニア向けオーバークロックチップ「CoreCell」を搭載しているのも特徴。 Opteron用マザーボードとの違いは、「CPUソケットがSocket 940ではなくSocket 754」「Unbuffferdメモリに対応している」「DIMMスロットの本数が少ない」「Xeon向けのEPS12V電源ではなく、一般的なATX12V電源で動作する」「安い(Opteron用マザーボードは安くても2万円台中盤)」といった点。 なお、コムサテライト3号店によると「“CPUクーラー用のリテンションキットが付属していない”という仕様のため、リテンションキット付きのCPUクーラーを用意しないとCPUクーラーを設置できない」という注意点があるそうだ。 一方のAthlon 64に関しては、13日(土)現在、単体販売は確認されておらず、BLESS 秋葉原本店やフェイス(1Fで受付)、TWO-TOP秋葉原本店などが「24日(水)にリテールパッケージ品が入荷する」として予約を受け付けている程度。予価についてはBLESS 秋葉原本店が「55,800円」と告知している。 □Apollo K8T800(VIA) http://www.via.com.tw/en/apollo/k8t800.jsp
[撮影協力:コムサテライト3号店とOVERTOP]
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