筐体は他のキューブ系PCを横に引き延ばしたような形状で、右側に5インチベイ、左側に液晶パネル＋操作ボタンがある構造。右側部分に関しては本体内にスライド収納できる開閉式ドアもついている。拡張性に関しては扉付きの5インチベイ×2基と3.5インチHDDベイ×2基が用意されているほか、3スロット分の背面ブラケット（ただし、マザーボードが備える拡張スロットはAGP×1+PCI×1の2スロット）や2本のDDR DIMMスロットを備えている。電源容量は200W。

　標準搭載されているデバイスはVGA、サウンド機能、LAN、IEEE 1394やメモリーカードリーダーなど。

　もう一つの特徴である左側部分の液晶パネルと操作ボタンは、アプリケーションの起動やビデオ再生、オーバークロック設定、ファン速度/時計表示などができるもの。設定用に「OCノブ」と名付けられたダイヤルも用意されており、ノブを使って動作クロックを5%ずつ上昇させるなどの操作ができる。

　CPUの冷却機構はヒートパイプ併用のケース外排熱タイプ。この種の排熱機構は他社製品にも採用例があるが、この製品ではケース外の放熱フィンに取り付ける「エッセンシャルオイルタンク」が同梱されており、CPUの発熱を有効利用（？）してエッセンシャルオイルの香りを漂わせることができるというユニークな特徴を持っている。なお、揮発するエッセンシャルオイルの気化熱による冷却効果も可能性としては考えられるが、ABITではこれに関して特に触れておらず、もちろん効果のほども不明。付属しているエッセンシャルオイルはラベンダー。

　このほかの付属品はワイヤレスリモコンやキャリングバッグなど。

[撮影協力:パソコンCityパーツ館]

　主なオンボードデバイスはVGA、サウンド、1000Base-T LAN、IEEE 1394などで、採用マザーボードは同社製MS-6765。

　ブックサイズながらライザーカードを使用することで通常サイズのPCIスロットを2本使用することができる。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]