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コードネーム「Prescott」と呼ばれる次期Pentium 4の搭載に必要なマザーボード設計のガイドラインFMB 1.5への準拠をうたった初のSocket 478マザーボードが登場した。製品はi865PEチップセット搭載のABIT製「AI7」で、実売価格は14,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●FMB 1.5とは?
Prescottで注目されているのは消費電力の大きさ。CPUソケットの形状はNorthwoodコアPentium 4と同じSocket 478だが、消費電力の関係からPrescottは現行のマザーボードでは動作せず、FMB 1.5(Flexible Motherboard)準拠の新たに設計されたマザーボードが必要になるとされている。
Prescott対応をうたうマザーボードはASUSなどからすでにいくつか出回っているが、このFMB 1.5への準拠を明確にアピールした製品はこの「AI7」が初めて。同社Webサイト上の製品情報には、確かに「FMB 1.5準拠」の文字が見られる。
●唯一の判断材料
FMBについては、いったんPrescott対応としてリリースされたFMB 1がFMB 1.5へと急遽改定された経緯があり(さらに、新パッケージPrescott向けと言われるFMB 2もある)、FMB 1.5対応かどうかがユーザーにとって唯一の判断基準となる。これまでに発売されたPrescott対応製品はFMB 1なのかFMB 1.5なのかは明示されておらず、ユーザーとしてはやや不安な状況が続いていた。
「AI7」はSerial ATA(RAID 0/1対応)、LAN、IEEE 1394、6チャネル出力対応サウンドなどの機能を搭載。機能面は最近の製品としては標準的といったところだが、基板上に斜めに配置されたCPUソケットがユニーク。ただ、CPUクーラーのリテンションと配置の角度が標準とは異なるため、CPUクーラーによっては底面の熱伝導シートがCPU表面と密着しないといったことも考えられるので、要注意といえるだろう。
Prescottの導入を考えている人なら、このFMB 1.5対応マザーボードが狙い目だ。
□AI7(ABIT Computer)
http://www.abit4u.jp/product/mother/ai7_main.htm
□関連記事
【2003年10月10日】Intel、90nmプロセスCPU全品遅延の理由(後藤弘茂のWeekly海外ニュース/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1010/kaigai031.htm
| (ABIT AI7) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]