PCIカード型の専用電源で動作するペルチェ素子使用のSocket 478/A対応CPUクーラー「AC4G」(ActiveCool)と「IceAge」(GlobalWIN)が発売された。実売価格は13,800~14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。消費電力の大きいペルチェ素子の電源を、PC外部から取れるのがウリだ。
CPUなどの熱を強制的に移動させることで高い冷却効果が期待できるペルチェ素子だが、デメリットとして挙げられるのが消費電力の大きさ。今回の製品が採用するペルチェ素子も最大72Wと消費電力は大きいが、ペルチェ素子に電力を供給するPCIカード型の専用電源を持つことで、PC電源への負担をなくしているのが大きな特徴だ。
もちろん専用電源はPCケース内部への設置を前提としたもので、ブラケット部分にはAC電源コネクタが用意されている。また、PCIコネクタは電源本体の固定だけでなくPC電源のON/OFF状態の監視にも使用しており、販売ショップのパソコン工房秋葉原店によれば「電源状態に合わせた制御が行われるらしい」という。ただし、具体的にどのような制御が行なわれるのかは不明だ。このほか、温度に連動してケースファンやCPUファンの回転数を制御するファンコントロール機能も搭載しており、ブラケット部分の反対側に温度センサーやファンの電源ケーブルを接続するコネクタなどがある。
「AC4G」と「IceAge」の違いはCPUクーラー本体と付属品で、AC4GのCPUクーラーが板状アルミフィン+アルミ製(一部銅製)バッファ版という構成なのに対し、IceAgeのCPUクーラーは一般的なアルミフィン+銅製バッファ版という構成になっている。搭載ファンはActiveCool製が7cmタイプ、GlobalWIN製が6cmタイプ、IceAgeには交換用の発光型8cmファンやファン口径変換アダプタも付属する。ちなみに、「IceAge」の外箱は「AC4G」の外箱にGlobalWINのラベルを貼ったもの。
専用電源の採用というなかなか画期的なアプローチでPC電源の負担を解消した両製品、ペルチェ素子使用のCPUクーラーを導入したいがPC電源の容量が心配、というユーザーは注目のアイテムだろう。
□Global WIN Technology
http://www.globalwin.com.tw/
□AC4G(Active Cool)
http://www.activecool.com/products/ac4g.html
| (GlobalWIN IceAge) |
[撮影協力:パソコン工房秋葉原店]