【 2003年11月29日号 】
Pentium 4 Extreme Editionが発売、L3キャッシュ2MB搭載
専用リテールパッケージ入りで価格は約11万円
パッケージ 価格は11万円台
【パッケージ】【価格は11万円台】
型押しの文字 スペックシール
【型押しの文字】【スペックシール】
 2MBという大容量3次キャッシュを搭載したPentium 4スペシャルバージョンと言うべき「Pentium 4 Extreme Edition」の3.20GHzモデルがついに販売開始となった。リテールパッケージ品で実売価格は109,799~119,770円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、複数ショップで在庫を確認したが、いずれも在庫量はごく少量だ。

●L3 2MBを搭載

 デスクトップ向けCPUでは大容量の2MBの3次キャッシュを搭載するのがPentium 4 Extreme Editionの一番の特徴だ。Hyper-Threadingテクノロジを搭載するほか、FSB 800MHz、2次キャッシュ容量512KB、最大動作電圧1.55Vなどの仕様に変わりはないが、3次キャッシュを追加したことで従来以上のハイパフォーマンスが期待できる。同じくパワーユーザ向けのAMDのAthlon 64に対するIntelの秘密兵器とも言える製品だ。

 その期待通り、ベンチマークテストでも同クロックの従来版Pentium 4を上回る高いパフォーマンスを見せたPentium 4 Extreme Editionだが、発熱量の指標になるTDP(Thermal Design Power)の値は従来の82.0Wから92.1Wへと大幅に増えている。CPUクーラーに付属品を用いるのなら問題ないが、静音タイプなどを自分で用意しようと考えている人は要注意といえるだろう。

●高級なパッケージ

 発売されたのは正規流通のリテールパッケージ品で、箱パッケージは専用デザインのものを採用している。従来のPentium 4とは違い、青と黒のツートンカラーを採用しており、製品名の文字が型押しで凹んでいるなど、全体的に重厚でプレミア感がある。これなら店頭ですぐに見つけられるはずだ。

 なお、一部のマザーボードについてはメーカーWebサイトでPentium 4 Extreme Edition対応用BIOSが公開されている。既存マザーボードの対応状況を掲載するメーカーもあり、CPUの購入前にこれらの情報はしっかりとチェックしておきたいところだ。

□Pentium 4 Extreme Edition(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/products/desktop/processors/pentium4HTXE/
□関連記事
【2003年11月15日】2MB L3キャッシュのPentium 4 3.20GHz XEが予約受付開始
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031115/etc_p4xepre.html

 (Intel Pentium 4 Extreme Edition)

[撮影協力:クレバリー1号店LAOX PC・DO SHOP]


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