【 2003年12月20日号 】
Shuttleが新型キューブ系PCケースと静音電源を展示
X'mas X-PC expositionX'mas X-PC exposition
X'mas X-PC expositionX'mas X-PC exposition
X'mas X-PC expositionX'mas X-PC exposition
 Shuttleは20日(土)、自社製キューブ系自作PCキットの展示イベント「X'mas X-PC exposition」をLinux Cafe di PRONTO 秋葉原店(ブロックD2-[e2])で実施し、ここで年明けに発売される予定という新商品を初めて一般公開した。

 これまでのキューブ系自作PCキット「XPC」の歴代モデルをずらりと並べると同時に、目玉として会場で展示されたのは、年明けに採用する予定という新タイプのキューブ系PCケースと「XPC」用に開発されたという静音電源。

 新型ケースは、全体的にフラットな印象を与える新しい構造のフロントパネルを採用、光学ドライブ用の5インチベイ部分はトレイ連動型カバー付きとなり、USBやオーディオ類などのI/Oパネルはコネクタがささったまま内部に収納できるユニークな構造となった。これらは、PC全体のデザインを常に統一できるような配慮から生まれたものだ。

 I/Oパネルの構造は、フロントのカバーとコネクタ設置パネルが約90度の角度で固定されているというもので、カバーを手前上に開くとコネクタが正面に現れ、カバーを元に戻すとコネクタ類が内部で下を向くような角度で収納されるという仕組み。こうすることで、接続したコネクタ類は内部に隠れ、フロントパネルの隙間からケーブルだけが出てくる状態になる。

 光学ドライブが内部に隠れる構造になったことで、光学ドライブのベゼルをわざわざPCケースの色にあわせて選ぶ必要がなくなり、I/Oパネルがコネクタごと内部収納する構造になったことで、USB機器類などを常用する場合でもI/Oパネルのカバーを開けっ放しにしなくてもよくなり、デザインの統一感を崩すことなくPCを利用出来るというわけだ。もっとも、こうした構造を実現するため、既存のモデルよりもケースの奥行きが若干長くなっているため、省スペース性という点ではデメリットもある。

 新型の静音電源は「SILENT X」というシリーズの名で製品化されるもので、会場では動作音が32dBだという250Wタイプの電源が展示された。これは単体で販売される予定のオプション製品で、一部のモデルを除いて「XPC」シリーズの標準電源と簡単に換装できるという。キューブ系PCの内蔵電源は、一般的にサイズを小さくした分、冷却用のファン口径も小さくなって回転数があがり、騒音が大きくなっているという問題があり、Shuttleとしてもユーザーからの強い要望から、「XPC」用の静音電源を開発することになったという。

 同社は大ヒットとなったキューブ系自作PCキット「XPC」シリーズを今後も主力商品として展開するにあたって、性能はもちろん、省スペースやデザインの面にも力を入れて開発を進めるという。省スペースPCに関心のあるユーザーにとっては、2004年もShuttleの動きには目が離せなさそうだ。

□Shuttle
http://www.shuttle.com/

 (Shuttle製品)

[撮影協力:Shuttle]


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