ソルダムによる星野金属製水冷キットの販促イベント「WiNDy AquaGizmo Campaign in AKIBA」がLinux Cafe di PRONTO秋葉原店(ブロックD2-[e2])で7日(土)に実施され、会場ではPrescottコアのPentium 4を水冷キットで動作させるという注目のデモが行われた。
このイベントで使われた水冷キットは星野金属製の「AquaGizmo」。コンパクトな外部ユニットと、チューブ接続済みのポンプや冷却ヘッドなどによって設置が非常に簡単というメリットを強調するためのイベントで、実際に広報担当のドクキノコ田中氏がキューブ系自作PCキットとタワー型ATXケースに設置するというデモを行った。
中でも注目されるのは、ATXケースと「AquaGizmo」をセットにしたデモで、ここでは冷却するCPUに、なんと、まだ一般には単品入手不可能なPrescottコアのPentium 3E GHzが用いられた。Prescottは発熱量が大きいと言われ、冷却環境については未知な点も多く、水冷キットも既存の製品でそのまま使えるのか不安要素もあったが、このデモではまったく問題なく動作していた。このデモで「AquaGizmo」は設置がしやすいという点と同時に、冷却性能のポテンシャルの高さも同時に実証したことになにる。
Prescottコアの発熱量という点で興味深いのは、デモ機で表示されていたBIOSでのCPU温度。同じ「AquaGizmo」で冷却しているにもかかわらず、動作中のCPU温度は、Pentium 4 Extreme Edition 3.20GHzとキューブ系PCケースをセットにしたデモ機では30℃中盤、タワー型ATXケースとPrescottコアのPentium 4 3E GHzをセットにしたデモ機では40℃後半と、10℃近い開きがあった。動作クロックが低く、ケース内部に余裕があるPrescott搭載PCの方が、同じ水冷キットを使った場合でも10℃も高くなってしまうというわけだ。
イベントの事前予告ではPrescottを使うという案内がなかったこともあって、もともと「AquaGizmo」に対する製品知識のあるパワーユーザーはさほど来場しなかったようだが、カスタム環境でのPrescoott動作デモはこれが初。アキバで行われる自作PCのイベントは、いつも思わぬ隠し玉が多い。今後もイベントは要チェックだ。
□WiNDy AquaGizmo Campaign in AKIBA(ソルダム)
http://www3.soldam.co.jp/campaign/ag/
□AquaGizmo(ソルダム)
http://www3.soldam.co.jp/AG/
| (星野金属 AquaGizmo) |
[撮影協力: ソルダム]