Athlon 64向けVGA機能統合型チップセット「SiS760」を搭載した初の製品が登場した。GIGABYTEのSocket 754マザーボード「GA-K8S760M」で、実売価格は11,980円~12,600円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。内蔵VGA機能用のビデオメモリを搭載する点も特徴だ。
「GA-K8S760M」はSocket 754マザーボードで初のVGA機能搭載タイプとなるのはもちろんだが、そのVGA機能で使われるフレームバッファ(ビデオメモリ)がメインメモリとは別に搭載されている点が大きな特徴だ。
SiS760ではフレームバッファをメインメモリと共有する「UMA」と、固有で持つ「LFB(Local Frame Buffer)」の両方をサポートしており、「GA-K8S760M」では後者を採用。LFBではフレームバッファ-チップセット間のデータ転送がメインメモリとは別チャネルで行なわれるため、UMAより高いパフォーマンスが期待できる。グラフィックスコアは、SiS741GXの「Mirage(Real256E)」の上位と見られるDirectX 8.1対応の「Mirage 2」。
ただし、メモリ容量や対応解像度はマニュアルに記載がなく不明。なお、基板上にはビデオメモリと思われるHynix製DDRメモリチップ「HY5DV281622DT-5」(400MHz対応/容量128Mbit)が4個搭載されているのが確認できた。
VGA機能に関する詳細が不明なところが気になるものの、VGA機能非搭載の既存製品との価格差はほとんどなく、またAGPスロットも使用可能でお買い得と言える。安価なSocket 754マザーボードとして、購入候補に入れてみるのもよさそうだ。
※記事初出時、搭載メモリチップを「2個」と掲載しておりましたが、正しくは4個の誤りでした。お詫びして訂正させて頂きます。
□Gigabyte Technology
http://www.giga-byte.com/
□SiS760(Silicon Integrated Systems)
http://www.sis.com/products/chipsets/integrated/athlon64/760.htm
| (GIGABYTE GA-K8S760M) |
[撮影協力: 高速電脳]