Gigabit EthernetやSerial ATAの機能を持つNVIDIAのAthlon 64向けチップセット「nForce3 250Gb」を搭載した初の製品が発売された。SOLTEKのSocket 754対応キューブ系自作PCキット「EQ3801」で、実売価格は34,800円~38,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。カラーはホワイト、シルバー、ブラックの3種類。
nForce3 250Gbは、先週搭載マザーボードが発売されたnForce3 250の上位となるチップセットで、nForce3 250との違いはGigabit Ethernetコントローラを内蔵する点。データ転送時のパケットサイズをEthernet標準よりも上回る値に設定できるジャンボフレームにも対応しており、ネットワークのパフォーマンスを重視する人にとっても注目と言える。ちなみに今回の「EQ3801」では、物理層チップにVitesse(旧Cicada)の「CIS8201」を搭載しているのが確認できた。
「EQ3801」はオンボードサウンドでは珍しいPCI接続の8チャネル対応チップ(C-Media製「CMI8768」)を搭載するのも特徴。また、キューブ系自作PCキットとしてはオーバークロック機能が比較的充実しており、マニュアルではBIOSメニューでCPU/AGPクロックやCPU/AGP/DIMM/VDD電圧などの調整が可能とされている。
そのほかIEEE 1394、Serial ATA(2ポート、RAID 0/1対応)などの機能を装備。スロット数はAGP×1、PCI×1、DDR400対応DIMM×2(最大2GB)。電源は250Wタイプを搭載している。なお、VGAはオンボードではないので別途ビデオカードを用意する必要がある。
電源ファンやブロワータイプのケースファンに加え、ファン付きのチップセットヒートシンクも搭載しているため、静粛性について過度な期待はできないが、機能面を重視するのであれば有力な候補となりそうだ。PCIスロットが少ないキューブタイプで、Gigabit Ethernet機能を標準で装備するのもこの製品の強みだろう。
□EQ3801A(SOLTEK COMPUTER)
http://www.soltek.com.tw/soltek/product/qbic.php?isbn_st=SL-B9A-FGR&qisbn_st=EQ3801
□nForce3(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/page/nf3.html
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【2004年5月15日】nForce3 250チップセット搭載のSocket 754マザーが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040515/etc_k8nspro.html
| (SOLTEK EQ3801) |
[撮影協力: 高速電脳]