メインストリーム~ローエンド向けと見られるATIの未発表ビデオチップ「RADEON 9550」を搭載したビデオカードが発売となった。Tul(旧C.P.Technology)製カード「PowerColor 9550」の256MBモデル「R955-CDT-A256D」とSAPPHIRE製の128MBモデル「RADEON 9550」と玄人志向の128MBモデル「RD955-A128C」で、実売価格は「R955-CDT-A256D」が12,470円~14,490円、「RADEON 9550」が9,800円~10,290円、「RD955-A128C」が9,429円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
未発表のため「RADEON 9550」の公式スペックは不明だが、「PowerColor 9550」の製品情報では、DirectX 9サポートでメモリバンド幅が128bit、動作クロックがコア250MHz/メモリ200MHzなどとされている。これはDirectX 9をサポートするRADEON 9600のコア325MHz/メモリ400MHz(200MHz DDR)というスペックを下回るもので、名前どおりRADEON 9600の下位モデルと見て間違いないだろう。
ちなみに、RADEON 9600の下位モデルでDirectX 8サポートのRADEON 9200のスペックは、コア250MHz/メモリ400MHz(200MHz DDR)で、DirectX 9をサポートする分「RADEON 9550」のほうが上位とも言える。
特に128MBモデルはDirectX 9サポートのビデオカードとしては安い部類に入り、「RADEON 9550」搭載ビデオカードはコスト重視派の新たな選択肢となりそうだ。また、128MBモデルのSAPPHIRE製カードはファンレスの設計になっているのも注目したいところ。
なお、Tulでは「RADEON 9550」の下位モデルと見られる「RADEON 9550SE」ビデオチップを搭載したカード「PowerColor 9550SE」もラインナップしている。DirectX 9をサポートする点や動作クロックは「PowerColor 9550」と同じで、メモリバンド幅が半分の64bitとされているのが主な違い。
□PowerColor 9550/9550SE(Tul)
http://www.cptech.com.tw/page2/productlist.asp?page=4&prodid=203&id=1&sn=203&temp1=81
http://www.cptech.com.tw/page2/productlist.asp?page=4&prodid=204&id=1&sn=204&temp1=81
□RADEON 9550(Sapphire)
http://www.sapphiretech.com/vga/9550.asp
□RD98SE-A128C(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/gboard/rd98se-a128cfset.html
□RADEON 9600 Series(ATI Technologies)
http://www.ati.com/products/radeon9600/radeon9600pro/
□関連記事
【2004年5月15日】未発表のRADEON 9550を搭載したビデオカードが展示中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040515/etc_r9550.html
| (Tul R955-CDT-A256D) |
| (SAPPHIRE RADEON 9550) |
| (玄人志向 RD955-A128C) |
[撮影協力: LAOX PC・DO SHOPとTSUKUMO eX.とクレバリー1号店とパソコンショップ アーク]