別に用意した2.5インチHDDを内蔵して使うというユニークなスタイルの韓国Penurocom製DivX対応ポータブルAVプレイヤー「mPAVIO(DDP-1000)」がサンコーから発売となった。実売価格は31,290円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
格安のポータブルAVプレイヤーとしては、メディアにSD/MMCカードを用いた「Arex PocketMX(ZVAV-100)」が先週発売されたが、「mPAVIO」はHDDを使用するものの、そのHDDを非搭載とすることで本体価格を抑えたという、こちらも一風変わった製品だ。
対応するHDDが9.5mm厚の2.5インチサイズ(最大40GB)とあって、筐体サイズは縦142×横85×厚さ40mmとポータブルタイプとしてはやや大きめ。本体表面には2.5インチTFT液晶画面(480×234ドット)のほか、4方向キーと「OK」ボタンで構成されるナビゲーションボタンや再生、停止、早送り、巻き戻しなどのボタンを装備している。立て掛け用のスタンドが付属するほか、付属のワイヤレスリモコンでの操作に対応するのも特徴だ。
本体上部にはミニUSBコネクタ(USB 2.0)を装備しており、PCとの接続時はHDDをリムーバブルストレージとしても利用できる。また、USBコネクタの隣には、「脳波をコントロールしてリラックスしたり」できるというオプション機器を接続する専用の「MCP」コネクタが用意されている(オプション機器に関する詳細や入荷予定は不明)。電源は容量2,200mAの充電式リチリウムイオンバッテリーで、フル充電時で約3時間の使用が可能としている。
対応フォーマットは、ビデオがMPEG-1/2/4、DivX、XviD、サウンドがMP3、WMA他。ただし、マニュアルには対応するビデオファイルの解像度やビットレートなどに関する記述は見当たらない。ファイル名は半角英数字のみに対応するとされている点にも要注意だ。
付属品は、ステレオイヤフォン、AVケーブル(コンポジット出力対応)、USBケーブル、電源アダプタ、リモコン、キャリングバック、バッテリーなど。
マニュアルにビデオファイルのスペックに関する記述がないなど、やや人柱向けの印象もあるが、2.5インチHDDを既に持っている人なら「mPAVIO」の価格の安さは魅力だろう。「Arex PocketMX」とは異なるアプローチで低価格化を図ったポータブルAVプレイヤーとして注目されそうだ。
□mPAVIO(Penurocom/サンコー)
http://eng.mpavio.com/mpavio.htm
http://www.thanko.jp/mpavio.html
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【2004年5月22日】DivX対応のポータブルAVプレイヤー「Arex PocketMX」発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040522/etc_arex.html
| (PENUROCOM mPAVIO) |
[撮影協力: PS/PLAZA WAKAMATSU]