USB 2.0接続でVGA出力が可能というユニークなアダプタ「サインはVGA」が海連から近日発売となる予定だ。パソコンショップ アークとフェイス秋葉原本店がサンプルを入手しており、パソコンショップ アークは店頭デモも実施中だ。
この「サインはVGA」を一言で言うと“USB 2.0ビデオカード”。USB 2.0に接続してVGA機能が使えるという、シンプルにして非常にユニークな製品だ。本体は小型のビデオキャプチャアダプタのようで、青色透明の筐体内には小型基板が収められている。USBケーブルの反対側に備えるのはもちろん15ピンのVGA出力コネクタだ。
基板表面は3分の2程度が銀色のカバーで覆われており、ビデオチップなどは確認できなかったが、作り自体は一般的なAGP/PCIビデオカードに比べれば非常に簡素だ。背面にはNetChip製のPCI-USB変換コントローラ「NET2280」が搭載されている。
ビデオチップやメモリ容量は非公開。デモ機で確認したところ、Windowsの画面のプロパティなどでは「USB2.0 VGA DEVICE(DISPLAY).」と表示されるのみだった。対応解像度は、マニュアルの記載では640×480ドット(8/16/32bitカラー)、800×600ドット(8/16/32bitカラー)、1024×768ドット(8/16bitカラー)の3種類とされている。
また、付属マニュアルによればDirect 3Dに対応しないなどの制限があり、動作テストを行なったフェイス秋葉原本店も「ゲームに耐えうるパフォーマンスは持っていない」としている。
とはいえ、GDIの描画にはとくにトラブルは見られず、もちろんWebブラウザなども問題なく使用できる。デュアルモニタ環境を手軽に構築したいといった人には期待の製品と言えそうだ。
入荷予定時期は、パソコンショップ アークが6月下旬、フェイス秋葉原本店が6月中旬。予価は両ショップとも約1万円。
□サインはVGA(海連)
http://www.telegnosis.jp/usb_vga/usb2vga.html
□NET2280(NetChip Technology)
http://www.netchip.com/products/2280.htm
| (海連 サインはVGA) |
[撮影協力: フェイス秋葉原本店とパソコンショップ アーク]