搭載するCPUの動作クロックと電圧を下げることでファンレスを実現したKing Youngの小型自作PCキット「SUMICOM S615」がオリオスペック(外神田2-19-2 篠田ビル2F)で販売開始となった。CPUはSocket 478版のCeleron 2GHzで、動作クロックが1.35GHzに設定されている。実売価格は54,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
静音化やファンレス化のためのさまざまな手法が編み出されている昨今だが、「SUMICOM S615」のアプローチもなかなかユニークなもので、Celeron 2GHzの動作クロックと電圧を通常より低く設定することで発熱量を抑え、B5サイズほどの小型筐体でファンレス動作を実現している。同店によれば、FSBを100MHzから67MHzへ、電圧を1.525Vから1.2Vへそれぞれ下げているという。電源は84WのファンレスACアダプタ。
マザーボードはi865GVチップセット搭載で、DDR DIMMスロットを2基装備している。DIMMスロットは標準的な184ピンタイプだが、高さ0.8インチのモジュールのみ対応しており、同店では「SUMICOM 615用」としてDDR400対応の512MB(20,800円)と256MB(9,800円)の各モジュールを販売している。
主な機能はVGA、サウンド、10Base-T/100Base-TX対応LAN、IEEE 1394。ドライブ機器は2.5インチHDDとスリムタイプ光学ドライブが各1基搭載できる。
ただし、筐体は左右にフィンを備えた放熱性のあるタイプで、同店では「高負荷をかけると熱くなるので室温30℃以下で使ってほしい」としている。夏場にサーバーとして連続稼動させる際も要注意と言えそうだ。
□SUMICOM S615(King Young Technology)
http://www.kingyoung.com.tw/S615.htm
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【2004年6月12日】クロックダウン版Celeronでファンレス実現のPCデモ中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040612/etc_s615.html
| (King Young SUMICOM S615) |
[撮影協力: オリオスペック]