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PC上のTVキャプチャ環境に“多チャンネル同時録画”という大きな波が本格的にやってくることになりそうだ。
アイ・オー・データ機器は24日(土)と25日(日)の両日、なんと同時に6チャネルの番組を1台のPCで録画するという画期的なデモを実施中だ。同社ショールーム「アイ・オー・プラザAKIBA」」(ブロックF2-[c5])で実施する挑戦者ブランドのイベント「2004年 夏の挑戦者イベント」の中で行われるもので、もちろん入場は自由だ。
●ソフトだけで実現
このデモで要となるのが、同社Webサイトで22日(木)に公開されたキャプチャソフトウェア「I-O DATA mAgicTV Server ConceptVersion(評価版)」。同ソフトは、同社のUSBやPCIカードのキャプチャ機器を複数組み合わせての同時録画を可能にするもので、最大12チャネルの録画に対応している。一般の人にとってはオーバースペックともいえそうな高機能ぶりだが、同時録画は2チャネル(機器2台使用)から対応しており、必要に応じて自由に環境を変えることができる。すでに対応機器を持っている人なら、同じ製品を必要なだけ買い増しすばいいというわけだ。
これまでにも、エスケイネットがTVキャプチャカード「Monster TV PH-R」「Monster TV PH-GTR」を最大4枚使った同時録画環境を構築するソフトをβ版で配布する例はあったが、最大12チャンネルの同時録画や、PCIカード以外にUSB接続のキャプチャ機器にも対応しているというのはこれが始めて。
●6ch同時録画をデモ
同ソフトに対応する同社製品は、TVキャプチャカード「GV-MVP/RX」「GV-MVP/RXLE」とUSB 2.0接続TVキャプチャユニット「GV-MVP/RZ」。異なる機種を混在させることは不可能で、当日のデモにはi865Gチップセット搭載のIntel製Socket 478マザーボード「D865GBF」に6枚の「GV-MVP/RX」を装着したPCが使われている。なお、ストレージは1TBのUSB 2.0接続外付けHDDを使用している。セッティング中のPC内部で、6本全てのPCIスロットに「GV-MVP/RX」が並ぶ様子は圧巻だ。なお、12台の同時使用は「GV-MVP/RZ」を用いて確認済みという。
録画時の映像フォーマットはMPEG-2で、ビットレートは高画質(6Mbps)、標準(4Mbps)、長時間(2Mbps)の各モードから選択できる(各モードのビットレートなどは変更可能)。ちなみに、記録媒体に容量1.2TBの同社製USB 2.0接続外付けHDD「HDZ-UE1.2T」を用いた場合、長時間モードで約7.5日間の録画が可能という(デモでは1TBモデルを使用予定)。
●3枚セットが挑戦者ブランドから
同ソフトは無償で公開されており(ただし評価版のためノーサポート)、対応機器のユーザーなら利用できるが、6チャネルの同時録画を自宅の環境で実現できるユーザーはそう多くはないはず。録画の様子を実際に見てみたいという人は、会場まで足を運んでみてはどうだろう。
なお、同ソフト向けと言えそうな、「GV-MVP/RX」のカード本体のみ3枚セットにした挑戦者ブランド製品「Channel Tank(VT-RXx3)」が7月末発売予定となっている。店頭予想価格は43,000円前後。
TV番組のキャプチャはHDDレコーダーなどの台頭によって、PC上で行うメリットはほとんどなくなってきていたが、新たに“多チャンネル同時録画”という大きなアドバンテージによってまた注目を集めることになりそうだ。
□2004年 夏の挑戦者イベント(アイ・オー・データ機器)
http://plaza.iodata.jp/event/2004/20040702.html
□I-O DATA mAgicTV Server ConceptVersion(評価版)
http://www.iodata.jp/sp/magictv_preview/
□Channel Tank(挑戦者)
http://supertank.iodata.jp/products/vtrxx3/
□関連記事
【2004年7月22日】アイ・オー、12ch同時録画可能なキャプチャソフトを無償公開(AV Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040722/iodata.htm
| (I-O DATA GV-MVP/RX/LE) |
| (I-O DATA GV-MVP/RZ) |
[撮影協力: アイ・オー・データ機器]