【 2004年8月21日号 】
3DLabsから久々の新作ビデオカード、「Wildcat Realizm」
Wildcat Realizm Wildcat Realizm
Wildcat Realizm Wildcat Realizm
 3Dlabsから同社のワークステーション向けビデオチップの新モデル「Wildcat Realizm」を搭載したビデオカード2機種が発売された。同社新製品の店頭販売を確認したのは、2003年4月の「Wildcat VP990 Pro」以来約1年6ヶ月ぶりとなる。

 実売価格はビデオメモリ容量512MBの「Wildcat Realizm 200」が207,900円、256MBの「Wildcat Realizm 100」が136,290円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ともにAGPインターフェイス、DDR3メモリを採用している。

 Wildcat RealizmのウリはPCI Express x16インターフェイスに対応した最上位モデル「Wildcat Realizm 800」で、2基のVPU(Visual Processing Unit)に加えもう一つ「VSU(Vertex/Scalability Unit)」と呼ばれるプロセッサを搭載するのが特徴。VSUは自身がバーテックスシェーダとして機能するのに加え、2基のVPUへの負荷分散の最適化を行ない、さらにPCI Expressブリッジとしても機能するという多機能プロセッサになっている。

 今回発売された2製品は、ともにVSU非搭載で1基のVPUを搭載した下位モデル。両者ではビデオメモリ容量のほかに、一つの映像の多画面出力などを可能にするFramelock/Genlock機能のサポートの有無(「Wildcat Realizm 800」「Wildcat Realizm 200」でサポート。機能使用時はオプションカードの「Wildcat Realizm Multiview Card」が必要)などの違いがある。「Wildcat Realizm 200」が85W、「Wildcat Realizm 100」が75Wという消費電力の高さも特徴のひとつと言えるだろう。

 そして、一般的なビデオカードの2倍はあろうかというカード全長も目を引く。カード表面の大半はまさにトンネルといった印象の黒く細長いダクトで覆われており、ブラケットの反対側に備えたファンで全体の冷却を行なう仕組みだ。ブラケット側から覗くとダクトの内側に厚みのあるヒートシンクが見える。ブラケットは2段タイプ。

 なお、USER'S SIDE本店では「Wildcat Realizm 800」も近日入荷する予定。「Wildcat Realizm Multiview Card」については受注扱いとしている。価格はともに未定。

□Wildcat Realizm 200/100(3Dlabs)
http://www.3dlabs.com/products/product.asp?prod=291
http://www.3dlabs.com/products/product.asp?prod=290
http://www.3dlabs.com/press/detail.asp?ref=69
□関連記事
【2003年4月12日】3Dlabs Wildcat VP990 Pro(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030412/ni_i_vc.html#wcat512

 (3DLabs Wildcat Realizm)

[撮影協力: USER'S SIDE本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
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